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毎秒7GBに速度アップでも温度上がらず! 新型SSD「Samsung 990 EVO Plus」を試して分かったこと

ITmedia PC USER / 2024年11月13日 16時0分

●速度と発熱をベンチマークでチェック

 今回は990 EVO Plusと990 EVO、それぞれ2TBモデルを用いて実際の性能をAMD/Intel環境で検証した。検証環境の前提として、最大のパフォーマンスを見るべくマザーボード上にある第1番のM.2スロット、つまりCPUに接続されたPCI Express 4.0 x4接続に対象SSDを搭載している。OSが入ったSSD(システム)は別途第2番のスロット(チップセット側に接続されているもの)に装着した。

 まずはCrystalDiskMarkの結果だ。AMD Ryzen 5600Xを用いたシステムでは連続読み出し(1MB/Q8T1)が毎秒7.28GBと公称値通りだったが、同書き込みは毎秒5.7GBと、こちらは公称値に及ばなかった。

 ランダムアクセスもQ1T1で読み出しが毎秒87.41MB、書き込みが毎秒243.28MBとまずまず速い。Intel Core i9-13900Kを用いたシステムでは連続読み出し(1MB/Q8T1)が毎秒7.09GB、同書き込みが毎秒5.8GBだった。ランダムアクセスはQ1T1で読み出しが毎秒95.69MB、書き込みが毎秒345.93MBとAMD Ryzenシステムよりも速かった。

 では、990 EVOと比べて990 EVO Plusはどれだけ速くなっただろうか。Intel環境での比較となるが、CrystalDiskMarkで比較グラフを作成してみた。連続読み出しが毎秒5GB→毎秒7GBに高速化したのは大きいが、他も全項目で990 EVOを上回っている。あまり数値が大きくないランダムアクセスQ1T1でも読み出し/書き込みとも高速化しているところは目を引く。

 以降については、Intel環境で検証していこう。実運用では連続アクセスだけ速ければよいというものでもなく、データサイズもさまざまだ。実際の用途において990 EVO、990 EVO Plusはどのくらいの転送速度が得られるだろうか。

 3DMarkのStorageテストは実際のゲームのロード、ゲームの録画やインストール、保存、移動といったテスト項目で構成されている。実使用に近いベンチマークなので、例えば990 EVOから990 EVO Plusに乗り換えたとしてどのくらいの性能向上が見込めるのかイメージしやすいと思われる。

 まず、スコアとしては990 EVO Plusが4229ポイント、990 EVOが3810ポイントだった。転送速度のグラフでは、全項目990 EVO Plusの方が高速という結果だが、990 EVOに対しておおむね10%前後の向上となる。連続アクセスの45%アップというインパクトよりは控えめだが、普段使いの実性能として1世代10%の向上は大きい。

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