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毎秒7GBに速度アップでも温度上がらず! 新型SSD「Samsung 990 EVO Plus」を試して分かったこと

ITmedia PC USER / 2024年11月13日 16時0分

 引き続き3DMark Storageテストで計測できるアクセスタイムも比較しておこう。アクセスタイムは、ストレージがコマンドを受け取ってから実際にデータ転送を開始するまでの時間だ。990 EVO Plusは990 EVOよりもアクセスタイムが短縮、つまりレスポンスが速くなっている。

 3DMark Storageテストの最後に温度推移をチェックしよう。990 EVOの頃から低消費電力がうたわれており、990 EVO Plusも受け継ぐ形で仕様上の消費電力値ではそれほど差がないように見えたが、実際に測定してみると990 EVO Plusは990 EVOよりもおおむね10度低いあたりの温度で推移しており、負荷がかかるとさらに差が広がる格好だった。

 もちろん計測条件は統一している。同じM.2スロットを用いており、どちらもM.2 SSD向けにアフターパーツとして販売されているヒートシンクを装着し、どちらもケースファン1基をフロントファン想定の位置に設置した状態だ。消費電力が負荷時で0.5~0.7W差あるので同条件なら温度が抑えられるだろうことは予想できたが、ここまで大きい差になるとは驚いた。

●テストスコアは高くなっても動作温度は従来モデルより下がる

 次にPCMark 10のStorageテストを2つ見てみよう。3DMarkはゲーム中心のストレージ性能になるが、PCMark 10はFull System Drive Benchmarkがシステムドライブを想定したアプリの起動などを行うテストで、もう1つのData Drive Benchmarkはデータドライブを想定してファイルの読み書きが中心のテストだ。

 こちらも990 EVO比で10%向上(Data Drive Benchmarkは8%)あたりになる。ゲームだけでなく、業務用PC、家庭用PCといった用途でも向上が期待できる。

 最後にTxBENCHを用いた検証を実施した。テストは全域連続書き込みで、10分間実行した際の転送速度と温度推移を見てみよう。

 まずは転送速度だが、990EVO Plusは990 EVOと比べると序盤の高速で転送できている時間が長く、以降は990 EVOと大差ない毎秒1.3GB付近に落ちるものの、その領域も印象としては990 EVOよりも若干高速であるように見える。

 次の温度推移では、ここでも990 EVO Plusは990 EVOよりも温度域が低かった。こちらは長時間の連続書き込みということもあって990 EVO Plusでも50度台で推移しているが最大でも58度とまだ安心できる温度だ。

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