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スマホサイズの電子ペーパーデバイス「BOOX Palma2」は、高い完成度で安定、しかし目新しさはあまりなし

ITmedia PC USER / 2025年1月17日 14時55分

スマホサイズの電子ペーパーデバイス「BOOX Palma2」は、高い完成度で安定、しかし目新しさはあまりなし

デザインも前モデルと同様です

 2024年に発売したスマートフォンサイズの電子ペーパーデバイス「BOOX Palma」の後継機として、「BOOX Palma2」が登場しました。約1年という短いサイクルで新モデルがリリースされるので、まるで本当にスマホのような製品みたいです。も

 「2」というナンバリングがなされていますが、実際の進化点は控えめです。内容は指紋認証機能の搭載と、AndroidのOSアップグレード(11→13)程度で、CPUは詳細が非公開ですが、前モデルの8コアと変わらず、メモリ6GB(LPPDDR4X)、ストレージ容量も128GBと変化はありません。価格は5万2800円で、前モデル(4万680円)から値上がりしています。

 電子ペーパーデバイス好きの私は前モデルを使用していますが、今回はBOOX Palma2の実機を試す機会を得たので、いろいろと触ってみました。

 正直、前モデルを所有しているユーザーにとっては、買い替える理由がほとんど見当たらないと感じました。しかし、これから購入を検討している方は、Palma2を積極的に選んで間違いはないでしょう。いつも通り、完成度は高いです。

●しっかりと使える電子ペーパーデバイス

 前モデルと比べると大きな進化はないものの、電子ペーパーデバイスとして十分な実用性を既に備えています。基本的な使い勝手は前モデルと同様なので、そちらのレビュー記事をご覧ください。

 電子ペーパーならではの目への優しさや、長いバッテリー駆動時間は健在です。ページめくりなどに使えるスマートボタンも搭載しており、読書デバイスとしてしっかりと役割を果たせるといえるでしょう。スマートボタンはクリック、ダブルクリック、長押しの3パターンに対応しているのもグッドです。

●指紋認証は地味に便利

 今回の最大の目玉といえるのが、指紋認証機能の搭載です。電源ボタンに指紋センサーが内蔵されており、認識精度も一般的なスマホと同等だと感じます。

 大きなアップデート内容が指紋認証機能の搭載、と目にして「そこまで必要かな?」と思いましたが、実際に試用してみると、やはり生体認証は便利でした。

 電子ペーパーはその応答性の低さから、キーボード入力がどうしてもストレスです。入力はしっかりと受け付けているのですが、表示がワンテンポ遅れるので入力速度も落ちてしまいます。そのため、基本的に電子ペーパーで文字入力することは避けています。

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