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スマホサイズの電子ペーパーデバイス「BOOX Palma2」は、高い完成度で安定、しかし目新しさはあまりなし

ITmedia PC USER / 2025年1月17日 14時55分

 しかし、入力を避けられないのが各種パスワードの入力です。アプリもそうですし、ブラウジングしていても、ログインする際には必要になってきます。

 そこで活用したいのが、アプリ「1Password」のようなパスワードマネジャーです。指紋認証機能と連動してパスワードを自動入力できるようになるのですが、これは思ったより快適です。Webブラウジングの利用ハードルが下がったと感じました。

 指紋認証でスムーズにロック解除できるようになったことで、Palma2をより日常的に活用する機会が増えました。一昔前の電子ペーパーのイメージをお持ちの方はピンとこないかもしれませんが、Palma2は普通にブラウジングスクロールできるレベルに達しています。

●フリップフォールドケースは新たな魅力

 今回は試す機会がありませんでしたが、新作の純正ケース「フリップフォールドケース」が登場した点も注目です。このケースはスタンド機能を備えており、電子ペーパーの利点である「常時表示」を生かした卓上時計として使用可能です。

 スクリーンセーバー、要するにロック画面のことですが、時計やカレンダーを表示できるのは非常に便利です。日常生活の中でのPalmaの活用シーンを広げてくれるでしょう。

 バッテリーをやや使うものの、設定にて最短1分刻みで表示をリフレッシュさせることができます。電子ペーパーはリフレッシュタイミングでしか表示が切り替わりません。間隔を長くしてしまうとウソの時刻表示になってしまいますが、1分刻みであれば大きな誤差にはならないでしょう。電池を使うとは書きましたが、数日は余裕で持ちます。私はいつも「時刻+カレンダー」表示で使っています。

●カスタマイズ性の進化は欲しい……

 一方で非常に残念なのが、前モデルと比べてスクリーンセーバー機能に特段進化がない点です。表示のカスタマイズや、ウィジェットを自由に配置できるようになるなど、カスタマイズ性が高まれば、スマホにはない独自の魅力が増すはずです。英語表示ではなく日本語表示にする、表示サイズを変える、くらいは実現してほしいところです。

 現在でも、ロック解除後のホーム画面ではウィジェットが使用可能です。OSがAndroidなので、同じ感覚で使えると思います。しかし、セキュリティ面を考えるとロック画面のままで使えるのが望ましいですね。

 表示しっぱなしでもバッテリー持ちが良い、というのが電子ペーパーの大きな利点です。ぜひ、この強みを生かせるような進化を遂げてほしいですね。例えば、スマートホームにおける温度や各種状態の表示ができると、そうした情報表示端末としての価値も出てくることでしょう。

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