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IntelはB860マザー、AMDはB850/B840マザー、共に漂う“熟成待ち”の気配

ITmedia PC USER / 2025年1月20日 12時0分

IntelはB860マザー、AMDはB850/B840マザー、共に漂う“熟成待ち”の気配

TSUKUMO eX.のマザーボード売り場。Intel Z890マザーの下にB860マザーが並ぶ

 先週(1月12日週)の連休明け、LGA1851に対応するIntelの下位チップセット「Intel B860」を搭載したマザーボードが複数メーカーから一斉に売り出された。価格は1万8000円弱から5万1000円前後まで幅広く、Mini-ITXやmicroATXモデルも豊富にそろっている。

●1.8万円弱~5万円強でIntel B860マザーが一斉に登場

 2024年10月に搭載マザーボードが登場した「Intel Z890」の下位にあたるラインアップで、Core Ultra 200Sシリーズに対応する。オーバークロック機能を省いた他、PCIeレーン数をZ890の最大24から最大14に落とすなどしてコストを抑えているのが特徴だ。

 多数のモデルが売り場に並んでいるが、先週末の時点でもまだ反響待ちの空気が漂っていた。あるショップは「顔見せはされたものの、まだ出番じゃない感じなんですよね。AMD B850/B840マザーと同じく、熟成を待っている感覚ですね」と苦笑していた。TSUKUMO eX.も「まだまだIntel B760搭載マザーが人気ですね。前世代のCPUも十分な在庫がありますから」という。

 そうなると、少し先を見据えた向き合い方が増える。パソコンSHOPアークは「今後の売れ筋になりそうなモデルは複数あります。そこまで多くの機能は求めないけれど、次世代GeForceと組み合わせて安定して動く割安なマザーということで『B860 STEEL LEGEND WiFi』(4万2000円前後)や『TUF GAMING B860M-PLUS WIFI』(4万1000円前後)あたりは堅いでしょうね。後は配信などでUSBデバイスをいっぱい差したいとなると『B860 LiveMixer WiFi』(4万円弱)あたりですね。VRChatの人口も増えてきましたしね」と考えを巡らせていた。

●IntelとAMD、それぞれCPU待ちの事情

 IntelとAMD、それぞれのB8XXマザーボードが“熟成待ち”となっている背景には、共にCPUの状況が大きく関わっている様子だ。

 B860マザーボードの状況を尋ねたとき、複数のショップから「末尾KなしのCore Ulrta 200Sシリーズ待ちですね」といったコメントを聞いた。あるショップは「どうもIntel側の都合でCPUの投入が遅れたみたいなんですよね。(オーバークロック機能を持つ)末尾KのCPUはZ890マザーボードと組み合わせることが当然多くなりますから、B860マザーにちょうどいいラインアップが来てくれないと動きようがないですよ」とこぼしていた。

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