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「おむすび」“結パパ”好演の北村有起哉、朝ドラヒロインの父を演じるのは役者を始めた時の目標 父・和夫さんは「おしん」でしゅうと役「おふくろもすごく喜んでくれました」

iza(イザ!) / 2024年10月30日 8時15分

米田聖人(北村有起哉)(C)NHK

NHKは29日、現在放送中の連続テレビ小説「おむすび」にヒロインの父、米田聖人役で出演している俳優、北村有起哉のコメントを発表した。

通算111作目となる朝ドラで、橋本環奈演じる平成元年生まれのヒロインが、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描いていく。

聖人は、次女の結(橋本)のことが心配でしょうがない真面目な性格のお父さん。奔放な父、永吉(松平健)との言い争いはしょっちゅうで、高校3年の時、自分の大学進学資金を使い込んだ永吉を許せず、二度と帰らない決意で神戸へと移住した。理容店で修業後に独立・結婚したものの、阪神大震災で店舗兼住居が倒壊。永吉に促されて帰郷し、今は農業を営んでいるが、理容師の免許も持っているため、いつかは神戸へ戻りたいと考えている。

北村有起哉 コメント

――出演が決まったときの気持ちは?

「役者を始めた19歳の下積み時代に無謀な目標を掲げまして、そのひとつが朝ドラのヒロインの父親役を演じたいということでした。僕がヒロインの相手役というのはちょっと無理があるかなとそこは謙虚に(笑)。冗談はさておき、父の北村和夫が『おしん』のしゅうと役を演じていたというのも理由のひとつだったかもしれません。役者として父を超えてやるという若気の至りもありました。役者をやるなら、朝ドラに出演するぐらいの役者にならないと。おこがましいですけれど、目標が高くてもそこが一つの通過点であるぐらいの役者にならないと、と思っていました。今回、ヒロインの父役が決まって僕としてはホッとしたという気持ちが強かったです。うちのおふくろもすごく喜んでくれましたね」

――自身の役柄について

「聖人は、最近の僕が演じてきた役柄のなかでも、裏のない真面目な普通の役です。娘に対しては異常なほど心配性ですね。ドラマですからその性格をどこかで共感してもらえるように、憎めない部分もみせないといけないと思っています。実際の僕は割とのんびりとのんきなほうなので、父親はそこまで心配するもんかなと想像しながら、それを成立させるために現場でいろいろ試しています。聖人が心配性になった理由が今後描かれますが、やりすぎかもしれないけれど、一本筋が通っていると思っていただけるのではと思います。

聖人と永吉は非常に折り合いが悪く、相当仲が悪い親子です。健さん演じる永吉とはしょっちゅう親子げんかしていますね。監督とも相談してけんかのシーンはなるべく派手にやったほうがいいと、暴れさせてもらいました。親子げんかというのは楽しくてすごく素敵なことなのだなと感じました。僕の父はもう他界していて、振り返ってみると、生前に親子げんかをしたことがなくて。僕もこうやって親子げんかをすればよかったなと少し感傷的になり、僕にとっては大切なシーンになりました」

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