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朝ドラ「おむすび」脚本・根本ノンジさんインタビュー〈前編〉「自然災害の理不尽さに向き合い、どう立ち上がるかが大きなテーマ」

iza(イザ!) / 2024年9月30日 7時0分

B’z主題歌に感激「稲葉さん松本さんと一緒に…」

――制作統括の宇佐川隆史さんも根本さんも初めて聞いたときに泣いたと仰る、B’zによる主題歌「イルミネーション」についての感想を

「もともとB’zさんが大好きで、宇佐川さんから『主題歌の候補として当たってみます』と言われて、決まったらうれしいなと思っていました。できあがった楽曲を聞かせていただいた時に、B’zサウンドでありながら、歌詞の内容が、朝ドラ、この『おむすび』というドラマの空気にすごくフィットするなぁと。まだ映像ができてない状態で曲を作っていただいたわけですから、台本を読んでいただいて、そこから稲葉さんが作詞し、松本さんが作曲した。一緒に何かを作ったんだといううれしさもありますし、それを詞と曲すべてから感じてすごく感動しました」

身近にある自然災害をフィクションのなかで描きたい

――阪神・淡路大震災の、ご自身の中での位置付けは?

「当時25歳で、放送作家としても見習いで、焼き鳥店で働いていたと思いますが、その時にテレビで見た状況ですね、最初に阪神淡路大震災を知ったのは。その後、関西にゆかりがなく、友人もいなかったので、ほとんど触れてこなかったという感じでした。改めて東日本大震災を東京で体験した時に、振り返って『阪神・淡路大震災ってどうだったんだろう?』と。その後、津波で被害が拡大したのとは異なる日本初の都市型の地震だったということを聞いて、振り返って調べていった感じでした。そしてこの作品をやるにあたって、また改めて調べ直していきました」

――今作と同じく脚本を担当された連続ドラマ「監察医 朝顔」(19、20、22年、フジテレビ)でも、主人公の母親が東日本大震災で亡くなった設定がありましたが、物語上の舞台装置という意味での阪神・淡路大震災はどう捉えていますか?

「平成になって日本ってすごく平和で、戦争もなく過ごしてきましたが、どうしても自然災害とは切っても切り離せない国だと思うんですね。それが常にわれわれの身近にあるということをフィクションの中できちんと描くべきじゃないか。フィクションだからこそ、ドキュメンタリーと違う側面で描けるんじゃないかなと思って。自分の母が19年前に事故で亡くなったんですが、『じゃあ明日ね』って言ってた人に翌日会えなくなるみたいなことって、誰にでも起こりうることだなといつも思っていて、それが一つの大きな地震によってたくさんの人たちが亡くなったり大変な目に遭った人たちがその理不尽さにどう向き合って、そこからまた立ち上がるのかが、自分の中でいつも大きなテーマだなと思って描いております」

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