1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

大活躍の藤井道人監督、日台合作映画に込めた思い!「フラストレーションを溜めていた時期に出会えた作品」 「青春18×2 君へと続く道」インタビュー前編

iza(イザ!) / 2024年5月4日 15時0分

「青春18×2 君へと続く道」の藤井道人監督 ヘアメイク:西田美香、スタイリスト:皆川bon美絵

2019年公開の映画「新聞記者」で第43回日本アカデミー賞・最優秀作品賞を受賞した藤井道人監督。それまでも野心的な作品を世に送り出してきたが、公開規模が全国300館を超えるような大作映画、さらにはアニメーション映画の監督など、近年活動の場は多岐に及んでいる。そんな藤井監督が次の一手として手掛けたのが日台合作映画となる「青春18×2 君へと続く道」。監督自身初となる海外との合作映画、現場でどんなことを得たのだろうか。前後編で紹介する。

日本アカデミー賞・最優秀作品賞受賞後に抱いていた漠然とした思い

藤井監督は14年に公開された「オー!ファーザー」で商業映画デビューを果たした。その後も作家性の強い作品で高い評価を受けてきたが、「新聞記者」で、第43回日本アカデミー賞・最優秀作品賞を受賞したことで、映画に対する考えが少しずつ変化する。

「アカデミー賞をいただいた辺りから、今後どうやっていけばいいんだろう…という悩みというか、フラストレーションを溜めていたんです。例えば、年に一度しか映画館に行かない人もいれば、年間100本以上映画を観る人もいる。あまり観ない人に向けて作品づくりに挑むと、たくさん観ている人にはきっと『説明的』にもみえ、逆の場合は『分かりにくい』とみられる場合もある。『藤井さんの思うように作ればいいんだよ』とある意味で無責任な言葉もあるんです」

ビジネスという視点から見れば、ターゲットを明確にした作品作りというのは至極まっとうではあるが、国内という考え方だけでいいのか、という疑問が頭のなかに渦巻いていたという。

「これまでの考えを一度すべて取っ払わなければいけないという漠然とした思いがありました。しかもそれをきちんと行動に移さなければ意味がないわけで。いままで日本映画を一生懸命作ってきましたが、大きく見ればアジアの映画でもあるんですよね。そんななか、台湾に営業に行っていたとき、最初はなかなかうまくことが進んでいかなかったのですが、少し経ってから、今回の映画のモチーフになったジミー・ライさんの原作の企画のお話をいただき、自分のルーツ(祖父が台湾人)でもある台湾、しかも僕の撮影時の年齢が主人公と同じ36歳。とても縁を感じて取り組みたいと思ったんです」

シュー・グァンハン、清原果耶という最高の組み合わせ

運命的とも言える作品との出会い。そんな思い入れの強い作品で主演を務めたのが、台湾の人気俳優シュー・グァンハンと、過去2度作品を共にした女優の清原果耶だ。彼女は、絵を描くことが大好きで、世界中を旅することが夢という女性、アミを演じた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください