[七尾藍佳]【速報:副操縦士が機長締め出し、故意に急降下】~ジャーマンウィングス機墜落事故~
Japan In-depth / 2015年3月27日 2時22分
フランス南東部アルプス山中に24日墜落した独・格安航空会社“ジャーマンウィングス”の旅客機事故を巡り、ルフトハンザ航空のカールソン・スポールCEOは26日記者会見で、機長が副操縦士にコクピットから締め出された可能性を示唆した。
また、仏検察当局のブリス・ロバン検察官も26日記者会見し、機長がコックピットの外に出た後、副操縦士が機長を締め出し、故意に機体を降下させたとの見方を明らかにした。
以下、それぞれの会見の核心部分である。
<ルフトハンザドイツ航空 Carsten Spohr CEO 記者会見 (日本時間26日22:30)で判明した事実>(BBC中継より)
『コクピットは内側から暗証番号で操作する電気錠でロック可能。外からは開けられない。』
「ルフトハンザのパイロット選考過程、訓練ならびに日常的な検査のすべての過程において、今回の墜落の原因となるような要素があったことは一切無いと断言する。ただ、ドイツ政府、ルフトハンザグループ内の担当部署、専門家と今後協議し、パイロット候補者の選定、訓練のプロセスを変更する可能性はある」
「アンドレアス・ルビッツ副操縦士は28歳で、“100%”操縦に適した状態だった。彼は2008年に訓練開始。訓練はいったん中断されたがその後再開された。副操縦士はすべてのフライト実技・医療検査、試験に合格した。操縦士の訓練は途中で中断された理由だが、それが身体に関する医学的な理由か、心療内科的な理由かはプライバシーに関わることでわからないし、捜査に関係することなので言えない。ただ必要な情報はすべてフランス捜査当局に渡している」
「副操縦士が機長をコクピットに入れなかった。操縦室のドアには暗証番号のボタンがあり、内側から電気施錠することが可能だが、この暗証番号を機長は知っているはずで開けられたはずだが、内側から物理的に施錠された場合は外から開けられなくなる。だが実際にそうだったかは不明。キャビンアテンダントにはこのドアの暗証番号を操作することはできない」
「訓練終了後も一年に一度健康診断を行うが、精神科医による詳細な検査は行っておらず、当局の規制からも求められていない。ただ必要があれば心理カウンセラーや精神科医によるケアは提供している」
「ルフトハンザグループでは、パイロットへのストレスが低減した状態、たとえば今回のように機体が安定した高度に達してからコクピットを出ることは許されている」
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