［瀬尾温知］【即効性ある「ハリル効果」】～サッカー日本代表2連勝！～

縦に速い攻撃の完成度を上げていく過程では、強豪国相手に通用せずに壁に当たることもあろう。懸案の得点力不足の打開には手を焼くだろう。堅守速攻の肝になるディフェンス能力の欠如に悩まされることだってあるはずである。それらの難題に直面したときに、ハリル教師が講じる対策こそが、日本が学んでいくべきもののような気がする。

ワールドカップ・ロシア大会の２次予選の組み合わせは４月14日に決まり、６月に２試合が行われる。メンバーを選ぶ期間が今度は２か月間ある。初めての招集は協会の助言による部分もあったが、次はハリルホジッチ独自の視点で選ばれる選手になる。競争が激化し始めたので、選手達のアピール合戦となるここからの２か月間が楽しみになった。

ちょっと待てよ、いつ以来だろうか、日本代表の先行きを前向きに考えられるようになっているのは。ここまでを読み直していると、思考がポジティブな方に向かっている。どうやら効き始めたみたいだ。「ハリル効果」は速効性がある。