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[七尾藍佳]【職住近接、「下り路線」のライフスタイルとは?】〜「仕事か子供か」二者択一迫らぬ社会 3 〜

Japan In-depth / 2015年5月14日 7時0分

大倉さんは、以前取材で滞在したイタリア南部の人々が「働く」場所と「住む」場所が近い環境で、生活を謳歌している姿を目の当たりにした経験から、目指すべきは職住近接ライフスタイルだと感じています。

「<住>と<work>が北欧やイタリアでは近いのが当たり前ですね。それを東京でも、まずママから実現していけたらいいなと思います。ママになるとなるべく<徒歩圏内>で過ごしたいし、都心とは逆の方向に移動したい。働く場所が<馬事公苑>という下り方向だから、電車もバスも空いていてバギーを乗せられます。これが渋谷方面だと乗せられない。仕事も保育の場所も徒歩で、公共交通機関に乗るなら<下り>路線、それでいいと思うんです」。

たしかに「都心へ・中央へ」と国民一丸となって向かおうとするのは、重厚長大型産業に依存しつつ、経済がどんどん成長して行く時代のベクトル。今のママたちは「地元へ・下り方向へ」と向いたがっているのです。大倉さんは、今の自身の働き方は「編集者」という職種に限定されるものではなく、シェアオフィスを「支部」と捉えた場合、他業種の総務や営業職でも利用でき、一社だけでなくて数社が力を合わせることで、世田谷だけでなく杉並や荒川など、各地で「ハブ」を「シェア」することが可能だと考えています。

大倉さんの場合、シェアオフィス代は会社が負担し、保育料は本人が負担しています。つまり、本社で働いた場合はかからない「コスト」が、「社員が自宅近くで子どもと過ごせるハブ」を設けることで発生しています。そのコストを補って余りある「プラス」とは何なのか、次回は会社側の立場から掘り下げます。

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