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[Japan In-depthチャンネルニコ生公式放送リポート]【子供の6人に1人が貧困の国、日本】~周囲の気づきと連携が必要~

Japan In-depth / 2015年5月31日 18時0分

[Japan In-depthチャンネルニコ生公式放送リポート]【子供の6人に1人が貧困の国、日本】~周囲の気づきと連携が必要~

週刊朝日コラボ企画は二大テーマでお送りした。まず一つ目は、ニュースで目にしない日はないISILによる邦人人質事件。この番組でお馴染みの週刊朝日 古田真梨子記者は、後藤健二氏が誘拐される直前までメールでやり取りをしていたという。昨年10月上旬、北海道大学の学生がイスラム国に参加し日本でニュースになった。それに関してイスラム国に詳しい後藤氏に取材を申し込むため古田記者はメールを送り、10月23日に後藤氏から返信があったという。そして、11月5日、都内で会う約束をした。しかしその後、後藤氏との連絡は途絶え、今年1月にISILによる映像で、湯川氏と後藤氏が人質に取られていたことが明らかになった。古田氏は「後藤さんを知るジャーナリストの話によると、慎重な人だったという。数日で湯川さんを連れて帰ろうとしていたということは、何か確定的な情報を持っていたのでは」と話した。

今回のメインテーマは「子供の貧困」。なんと日本では子供の6人に1人が貧困だと言われている。そもそも子供の貧困とは一体どのようなものなのか?その対策とは?子供の貧困や児童虐待を取材してきたジャーナリストの杉山春氏に伺った。

ここでいう貧困状態とは絶対的に飢えている状態ではなく、相対的なもので、周囲の人と比べて同じような教育が受けられない、同じような生活ができないことなどを指す。これは子供の将来にも大きな影響を与える重要な要素だ。日本の子供の相対的貧困率は諸外国に比べても高い水準で、16.7%にのぼる。これは日本全体の相対的貧困率16%よりも高い。つまり、日本では全年齢層の中でも特に子供が貧困状態に陥っているということだ。子供を持つ若い世代の生活は苦しくなっており、一人親の家庭では54.5%が貧困に陥っている。

杉山氏は自らの取材経験から、「家族の在り方が変わってきている」と話す。たとえば、2000年に愛知県武豊町で、3歳の女の子が段ボールの中で餓死しているのが発見された。この事件は、家庭内で子育てがなされていて、父親も家に帰ってきていたが、ネグレクトが起きてしまい子供が亡くなった。

それに対して、2010年に大阪で3歳の女の子と1歳半の男の子が置き去りにされた事件。こちらは、離婚後、母親が風俗店で働き始め、家に帰ってこなくなったという。「つまり2000年ではまだ家族があり、社会の力があったのに対して、2010年には家族自体が崩壊している」と杉山氏は指摘した。

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