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【ケイトリン・ジェンナーの告白が示すもの】~トニー賞にみるLGBTQと女性のプレゼンス~

Japan In-depth / 2015年6月10日 19時37分

・主人公の葛藤が、子供時代・大学時代・40代と年齢別に描かれており、子供の視点からも性とアイデンティティへの葛藤が描かれていたこと



脚本・作詞・作曲・演出等の発言権があり(その人の思想が作品に反映される)リーダーシップを発揮する役割での女性の活躍は未だに険しいです。ジャニーンは4回目のノミネートにして念願の受賞です。リサはレズビアンとしても認知されており、多様な女性の意見が反映された作品となりました。演出家賞で有力と言われた、「ファインディング・ネバーランド」の女性演出家ダイアナ・ポーラス(13年「ピピン」でミュージカル演出家受賞)は好評だったにも関わらず、ノミネートすらされなかったので、真に演劇界を上りつめてきた女性達の受賞は多くの女性演劇関係者に勇気を与えました。


トニー賞のようにマスに影響力を与える芸術の祭典に、スパイダーマンのような「ヒーロー」「ヒロイン」以外のジェンダーアイデンティティの声が反映されてきていることは革新的な動きです。多くの人々に夢と希望を与え続けるブロードウェイだからこそ、届きにくい色々な人達の声も含め、複雑な人間ドラマを最高の芸術で届ける魔法をかけてほしいと思います。



(注1)
アメリカでは、LGBTQQIAAPという言葉があり、Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender, Queer, Questioning, Intersex, Asexual, Allies and Pansexualと複雑で多様な性やアイデンティティを定義しています。しかし、一般的に認知と理解まで進んでいるのは、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーまでで、彼女によると、それ以外に様々な性やアイデンティティを持つ人達は、特定のレッテル張りはされたくないとして、自らをQueer(独自の存在)と名乗る。

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