[遠藤功治]【連結営利の6割がインド市場】~大手自動車会社の決算と今後の課題 スズキ 2~
Japan In-depth / 2015年6月11日 20時54分
スズキの問題を敢えて挙げれば、国内軽自動車市場とインド市場以外の収益状況が、必ずしも宜しくないことでしょう。インド以外でのスズキの海外生産は、インドネシア・タイ・中国・ハンガリー・パキスタンなどですが、大半の地域で損益は実質的にトントンか赤字です。現地市場の弱さや投入商品の失敗など要因は多々ありますが、スズキにとって、国内・インドに次ぐ、第3の地域的な柱を作ることは急務です。
もう一つの懸念は二輪車事業です。本来なら、ホンダ・ヤマハと並び、浜松発祥の二輪車メーカーとして、二輪車が収益の柱になって当然なのですが、ここ数年間は低空飛行、昨年度は7億円弱の営業赤字に転落しました。インドネシアやインドなどの大市場でシェアが伸びず、現地に合った商品開発も遅れ気味で、収益的には当面苦戦が続く模様です。
(【目の上のタンコブ、VWとの係争】~大手自動車会社の決算と今後の課題 スズキ 3~ に続く。このシリーズ全3回。記事内のリンクは http://japan-indepth.jp でお読みください)
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