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[安岡美佳]【何故、デンマークの若者は投票に行くのか?】~30才以下の投票率6割超の秘密~

Japan In-depth / 2015年6月14日 11時0分

最近デンマークの政治家と話をしたのだが、その方は次のように言っていた。投票というのは国民が持つ権利である。デンマークでは、市民がそれまでの王制に反旗を翻し、民主主義を獲得したという経緯がある。与えられたのではなく、勝ち取ったからこそ、その権利の行使に真剣になる。この点は、間違っていない。ただ、現在は「権利を行使するために選挙に行くべきだ」と考えている人はそれほど多くはないと思う。

でも政治家は、その状況に甘んじてはならないと思う。政治家は、市民から選ばれた市民の代表であることを忘れてはならない。第二次世界大戦のドイツのように、政治家は、市民の権利をそれと知られないうちに奪う力もあるからこそ、その力を用いて市民が権利を過不足なく行使できるように枠組みを整える必要がある。それができないのであれば、それは代表者たる政治家が国民の権利を侵害しているのであり、政治家の怠慢である。

政治家は自分の目標を達成するために、政治を悪用することもできてしまう。特に投票率が低いと、それが国民の総意とは言えなくなり、政治家はその力を失うことになるのに投票率を上げる努力をしないのは政治家の怠慢だ。投票率が低いことは政治家にも責任があり、長期的には政治家の首を絞めることになるだろう、そんな意味合いになるだろうか。

だからこそ、市民を呼び込むような「お祭り」選挙は,逆に多くの市民を「巻き込」み、「するべきこと」を障害なく実施させるための工夫として積極的に活用されているのだろう。

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