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[林信吾]【英、定年後切り詰めれば年1回海外旅行】~高度福祉国家の真実 6~

Japan In-depth / 2015年8月27日 23時0分

前述の老齢年金も例外ではなく、現行は男性65歳、女性60歳の支給開始年齢が、男女とも65歳になる上、前に紹介したナショナル・インシュアランスを30年以上納付していることが給付の条件となるようだ(2020年から新制度に移行の予定)。

実際に、40代のビジネスマンの口からは、こう聞かされた。「僕が年金をいくかもらえるのかって?神のみぞ知る、ですよ」とどのつまり「システムとしての年金」を考えた場合には、日本と大差ないのだな、と考える人もいるかも知れない。が、決してそうではないのだ。なぜなら英国は医療費が無料なので、入院や手術といった「不慮の出費」を考えなくて済む。公共交通機関も60歳以上は原則無料である。

私の知人の場合でさえ、大学から支給される年金は、17,500ポンド程度に留まるのだが、住宅ローンを払い終え、子供が独立する前提で考えれば、「つつましく暮らせば、年に一度の海外旅行くらいは、まあ、なんとか」という老後の人生設計が描ける、という。

私など、そもそも年金がもらえるかどうかさえ分からないし、たとえ受け取れても、国民年金のみで食べて行くことなど、到底できない。病気になったら即、生活が崩壊する。本当に、わが国の福祉はどうなっているのか。

(この記事は、
【最後は国が本当になんとかしてくれる、のか?】~福祉先進国の真実 1~
【英、無償の医療は当然の権利】~福祉先進国の真実 2~
【実は高福祉・高負担な英国】~高度福祉国家の真実 3~
【英、医療の進歩が財政のネックに】~高度福祉国家の真実 4~      
【英、無償の医療は「クラウンジュエル=家宝」】~高度福祉国家の真実 5〜         
の続きです。あわせてお読みください)


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