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[Ulala]【仏、ディーゼル車対策に本腰】~“VWショック”で軽油税引き上げ検討~

Japan In-depth / 2015年10月11日 18時0分

そこで今回試験時における不正が発覚して、「ああやっぱり」と言うわけだ。問題となったVWの車は試験値ではもちろんNOxの量をクリアしていたのだが、実際のところジェッタは0.610g~1.500g/kmであり、パサートは0.340g~0.670g/kmだった。これはEuro5を大幅に超えており、Euro6の0.08g/kmにはほど遠い値だ。

意図しないで値が違うのと、意図して値を変えるのでは大きな差はあるが、不正とまではいかないまでも試験で微妙な調整をしている会社がほとんどだとも言われている。規制値を満たすにはそうせざるを得ない現実があり、それほど技術と理想に差がありすぎたのかもしれない。

このように本当にクリーンになる時期は期待していたよりも遅くなることと、ディーゼル車は長持ちする上にフランス人の物持ちの良さの相乗効果で、有害物質を多く排出する旧型ディーゼル車がまだまだ多く存在すること。それらの影響もあり、現在のフランスの大都市部は公害になやまされているのだ。 パリなどはスモッグで空が灰色の日も少なくない。そこでパリは独自に中心部へのトラックの乗り入れを規制したり、車の無い日を設けたり、やりくりしているが、根本的改善にはやはり国家的に動くことが必要だろう。

国全体としても2020年までに特に旧型のディーゼル車を減らす計画をし始めた。その中の一つにディーゼル車に関する税金をあげようと言う動きがある。これは2013年頃から話には出て来ていたが、VWの件を受け軽油の税金を上げると言う話が現実味を帯びて来た。

ディーゼル車の新車購入が2015年には58%と以前よりは減りつつはあるが、現時点での車の燃料の80%は軽油が売れているフランス。税金が上がれば大多数が影響を受け、家計に影響するのは間違なく、国民の不満要素が追加されることになるだろう。

すでにいろいろ問題を抱えているEU諸国。更なる問題が浮き彫りになり、国民ももうお腹いっぱいというところだ。

(写真引用:Ferian-pz, Volks Wagen VW, everystockphoto)

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