[安倍宏行]【Buzzfeed日本版はウェブメディアの未来を占う】~元朝日新聞記者が新編集長に~
Japan In-depth / 2015年10月18日 1時16分
ただ、その後朝日新聞が積極的にデジタルジャーナリズムを進めているかと言うとそうでもないように見えるのは残念だ。同番組で、同じ社内において、新聞紙面にデジタルジャーナリズムが反映されていない、と指摘すると、古田氏は「デジタルの分野でまだやれていないことを進めていきたい。」と意欲を示していたが、組織の大きい朝日新聞社内で思うように実現できなかったことが、Buzzfeedへの移籍の原因かもしれない。
いずれにしても、今後Buzzfeed日本版はこの冬の立ち上げに向け、積極的に人材を採用していく方針だ。古田新編集長も、「#BuzzFeedJapan は編集部員を募集してます。報道系の記者、バズライター、ライフライター、エディターなど興味ある方は連絡をください!」とツイッターで呟いている。新聞やテレビ、他のウェブメディアなどを中心に人材の流動化が起きそうだ。
古田新編集長は報道に力を入れる方針のようだが、米国版のサイトを見ればわかるように、Buzzfeedは硬派のニュースを流してはいるが、むしろ主なのは、その対極にある日常のちょっとした一コマの短いオモシロ動画や、軽いネタの「リスティクル(listicle)」と呼ばれるまとめ記事に力を入れているように見える。
オモシロ動画配信に軸足を置いた日本発のバイラル・メディアは一時次々と立ち上がったが今やほとんど姿を消してしまった。果たして日本のユーザーにBuzzfeedの手法が受け入れられるだろうか。
また動画なら、既に2012年にローンチした、1分程度の短い動画配信に特化したウェブメディア「ナウディス(Nowthis)」がある。ホームページを持たず、ツイッターやFacebook、Tumblr、INSTAGRAMなどのSNSに直接動画を流している、いわゆる「分散型メディア」だ。こうしたメディアが将来日本上陸したら、これもBuzzfeed日本版の強力なライバルとなろう。
一方、日本ではまだまだウェブメディアは活字中心だ。ハフィントンポスト日本版しかり、NewsPicsしかり。そうした中、一気に動画に力を入れたウェブメディアが勝ち進むかは不透明だが、Buzzfeed日本版が、2016年のウェブメディアの進路を占う試金石となることは間違いないだろう。
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