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[渡辺敦子]【誰が英国を中国の「西欧で一番の友人」にしたいのか】~習近平主席、英国訪問の反響~

Japan In-depth / 2015年10月27日 11時0分

Chinese president Xi Jinping praised Britain’s “visionary and strategic choice” to become Beijing’s best friend in the west as he prepared to jet off on his first state visit to the UK, taking with him billions of pounds of planned investment.

friendとthe Westの部分は直接引用ではなく、記事を読むと、習本人がロイターのインタビューに答えたものが出所であるらしいことが伺える。それをいくつかの新聞が孫引きし中国に伝わったもの、と考えて良さそうだ。ちなみに日本では、たとえばNHKは「イギリスは欧米各国の中で、中国を最も積極的に受け入れる国になると表明している」と伝えており、同じ発言を元にしていることが伺えるが、この訳から中国内部での反響は想像できない。

今回の訪英の目的は、主に経済問題、特に人民元に関するものである、と言ってよく、それは英国と中国にとり基本的にはwin-winの関係であろう。一方でこれまでの短い経緯から見れば、the Westとfriendという言葉が最大限の反響を呼んでいるのは、中国の国内メディアであるように見える。しかしthe Westの友達に(ようやく)なるという事実が、今の中国の世論に、一体どんな効果を持ち得るというのだろうか。興味深くはある。

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