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[清谷信一]【挨拶すら出来ない自衛官に物申す】~コミュニケーション能力に難あり~

Japan In-depth / 2015年11月4日 18時0分

当然ながら英国側は自国の売り込みたいものばかりを案内する。主催国としては当然だが、国際見本市であるから英国以外も有用な展示は多い。デリゲーションと別行動で、英国側がアテンドしないような、ブースを回って視察をするなりした方が良かったのではないか。将校たるものそのくらいの機転が利かないものか。将校としても資質を疑われても仕方あるまい。

そもそも日本人とすらまともにコミュニケーションが取れない人間が、外国で外国人とまともにコミュニケーションが取れるか大変疑問である。しかも森竹3佐は陸自の制服を着用しているとはいえ、外務省に出向し、身分は「外交官」である。外交官がこのようでは防衛省の評判だけではなく、外務省、在英大使館の評判も落とすことになる。

確かに筆者のような防衛省や自衛隊の問題点を報道する「ブン屋」と関わりたくないのは本音だろう。また下手に関わると出世に差し障りがあるから、関わりたくはないと思うのは人情だろう。だからといって無視するのは、職務怠慢であり、社会人として常識に欠ける。嘘でもいいから「在英大使館の○○3佐と申します。スミマセン、名刺は切らしておりまして、何かあれば大使館の広報にでも連絡ください」とでも言えばよろしい。こちらもオトナだから深くは追求しない。その程度の機転も利かないのでは将校たる資質を疑われるし、部隊を率いて部下を統率することも難しいのではないか。

無論全ての自衛官がそうではないだろうが、コミュニケーション能力が低い将校が多いのも事実であり、将官にもそのような人物が多数存在する。こうした文化があるから、自衛隊の外の世界を理解しようとしない。自分たちの「常識」で全ての物事を理解しようする。

一般に自衛官は再就職でツブシが利かない、と言われるが。組織外の人間とのコミュニケーション能力の低さがその所以の一つではないだろうか。自衛隊でも仕事上で外部の人間と接触する機会は多々ある。挨拶も満足にできないようでは仕事もできなのではないかと疑われても仕方あるまい。

実際に仕事ができてコミュニケーションが高い人物ほど、早期に自衛隊を退職する傾向があるように思える。また民間人とコミュニケーションが取れないのは有事に置いても大問題だ。せめてきちんと挨拶ができるくらいに教育して欲しいものだ。

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