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日本企業はグローバル化できるのか? その1~クオンタムリープ株式会社代表取締役 ファウンダー&CEO 出井伸之氏 インタビュー~

Japan In-depth / 2015年12月13日 7時0分

-(田中)「具体的なアイデアはあるか?」

ここ10年アメリカで講演して一番評判が良かったのが、Fortuneのパネルディスカッションでやった、都市のOSを作る「シティOS」という話だった。実は日本は戦後新幹線でいち早く同期型の社会を作りあげたが、次にやることは都市にOSを作ることだと思う。エネルギーやインフラをスケーラブルなOSとして作って、その上でサービスのような個々のアプリケーションを乗せてみてはどうかという話をしたら、名刺交換の列が出来た。

日本社会の活力を生かすためには、「今日本を作ったらどうなるか」ということを根本的に考え直す必要があると思う。例えば、江戸時代の藩というのは日本の地域コミュニティの文化的な求心力があった思うが、廃県置藩のようなことをやって、どうすれば良いコンパクトシティが実現できるのかを考えることが非常に重要だと思う。

【インタビューを終えて:編集長 安倍宏行】

出井氏の視点はグローバルだ。リアルとバーチャルが一緒になり、次の時代のビジネスモデルがダイナミックに生まれている現状を指摘した上で、日本の多くの経営者がそれに気づいていないことに警鐘を鳴らした。全く同意する。残念なことに今成功しているIT・プラットフォーム企業は基本的にアメリカ生まれだ。日本発はない。

そうした中、出井氏は我が国のデジタルネイティブ層に期待をかける。現時点で37、8歳以下の人たちだ。60歳以上の経営者が考えもつかない、新たな概念が生まれる可能性がある、と出井氏は期待する。目先のオリンピックに目を奪われることなく、その先を見通して、グローバル競争に勝ち抜く新たなビジネスモデルを構築する必要がある、という氏の提言を重く受け止めた。

※トップ画像:ⓒJapan In-depth編集部

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