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[嶌信彦]【満州引き揚げ者の記念館運営する舞鶴市】~本の出版が縁で市と交流~

Japan In-depth / 2015年12月22日 18時0分

記念館の周囲には桜や花壇があり、記念館から引揚桟橋と引揚援護局跡地を見下す丘に続く園路には引揚者団体が植樹した170本の八重桜が咲き誇っている。引揚資料館の中のウズベキスタン・タシケント収容所関連の収蔵資料には衣類、生活用品、写真、絵画、引揚者名簿、手記、体験記、飯ごう、脚絆、雑のう、水稲、火打石などが展示されており、「戦争に敗れたが日本人としての誇りだけは失われなかった」と記されている。また地元の子供たちがパンや果物を差し入れてくれるようになったという子供の差し入れ写真とそのお返しに日本兵抑留者が手作りで作ったおもちゃなども展示品として並べられている。ウズベキスタンでは日本人の労働モラルの高さや手先の器用さ、仕事に対する熱心さ、時間を守る規律の高さなどが敬意を集め、時折開く合唱大会や芝居、手作りの楽器の音楽祭なども人気を集めたとされる。

2015年10月下旬の安倍首相の中央アジア五ヵ国訪問の際、安倍首相夫妻はウズベキスタンで亡くなった方が埋葬されている日本人墓地を訪れ、その墓地を守り続けてきた民間人のスルタノフ氏にお礼を述べ、日本へ招待する約束をした。私が会長を務めるNPO法人日本ウズベキスタン協会主催の新年会が2016年1月23日に日本プレスセンターで開催される予定だが、同氏にはそこで思い出話を語って頂ける予定だ。

*トップ写真:舞鶴引揚記念館/舞鶴市公式HPより引用




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