[宮家邦彦]【これからの日韓関係に希望?】~特集「2016年を占う!」国際情勢~
Japan In-depth / 2015年12月29日 7時0分
〇欧州・ロシア
国際政治の最前線にロシアが再び「悪役」として帰って来た。プーチンがいる限り、この傾向は続くだろう。2016年、ロシアはシリア問題を本気で解決しようとするだろうか。アサドの去就を掻き回しながら、ウクライナ等欧州方面で米国の政治的譲歩を勝ち取ろうとするように見えるのだが。
〇中東・アフリカ
この地域の混乱は続く。状況が改善する兆候は殆ど見られない。イラクはラマーディを制圧したが、イスラム国兵士は既にいなかった。これでは単なるもぐら叩きだ。米国の対中東外交が改善するのは早くても2017年1月以降。当分安定はなく、その間にロシアが漁夫の利を得るだろう。
〇インド亜大陸
インド外交は、2012年の有名な報告書「非同盟2.0」にある通り、伝統的な「非同盟」的立ち位置に回帰しつつある。インドがこの非同盟的要素と対米協力のバランスを如何にとるかは微妙だ。対中国牽制の面で我々はどの程度インドを頼りにできるのだろうか。冷静な分析が必要だろう。
〇アメリカ両大陸
トランプ候補は「米国の非エリート層の本音をタブーなく代弁できる大富豪のお騒がせ芸人」に過ぎないが、米国市民の1、2割は彼を支持し続けるだろう。このままでは共和党は割れる。つまりトランプの浮沈次第で共和党の将来が、すなわちヒラリー・クリントンの将来が決まるということだ。
今週はこのくらいにしておこう。2016年も宜しくお願い申し上げる。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
(写真引用:By Sakaori 「ソウルの日本大使館を見つめる慰安婦のブロンズ像」 [GFDL or CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons)
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