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[渋谷真紀子]【女性のパワー、ブロードウェイでも注目】~特集「2016年を占う!」エンタメ~

Japan In-depth / 2016年1月6日 11時0分

[渋谷真紀子]【女性のパワー、ブロードウェイでも注目】~特集「2016年を占う!」エンタメ~



waitressthemusical.comより

2016年に、ヒラリー・クリントンが米国初の女性大統領になるかどうかは間違いなくメディアの注目を集めるでしょう。一方で、他国では女性大統領が既に活躍している中、世界のリーダーを自負するアメリカが、今更「女性初」をニュース化するのは逆効果だと感じる人もいるようです。この「女性初」は2016年にも通用するのでしょうか。

「女性初」や男性主流の業界での女性の活躍は話題性のフックとして、目新しさが無くなってきたと思います。近年ではLGBTQの方が勢いを増し、男女平等の「男女」という2軸が古く見えるようです。しかしながら、未だ女性の賃金が低い・出産や育児を支える制度が整いきっていないという現実もある為、解決したわけではありません。

ヒラリー・クリントンは、3月末にブロードウェイでプレビュー公演を開始するミュージカル”Waitress”が、ブロードウェイ初の全員女性クリエイティブチーム(脚本家・作詞作曲家・演出家・振付家の4人が女性)であることに敬意を表して、自身の公式ホームページ上で、音楽配信アプリSpotifyの”A girl-power playlist”(女性応援音楽リスト)を発表しています。



Photo: Taken at the American Repertory Theater, by Evgenia Eliseeva

左から:主演女優ジェシー・ミュラー、脚本家ジェシー・ネルソン、作詞作曲家サラ・バレリス、演出家ダイアン・パウラス

この作品は、2007年に大ヒットした映画「ウェイトレスーおいしい人生の作り方ー」(監督:故エイドリアン・シェリー)を元に、脚本家ジェシー・ネルソン(映画「アイ・アム・サム」等)、作詞作曲家サラ・バレリス(15年ケネディセンター名誉賞、グラミー賞5回入賞)、演出家ダイアン・パウラス(「ピピン」トニー賞リバイバル作品演出賞受賞)でトライアウト公演を行い、そこに昨年トニー賞演劇作品賞受賞『夜中に犬に起こった奇妙な事件』で振付補佐をしたローリン・ラタッロを振付家として迎え入れ、ブロードウェイに進出します。

過去には、1978年にエリザベス・スワドスがブロードウェイミュージカル「ランアウェイズ」で、一人脚本・作詞作曲・演出・振付の4役をこなしたことはあるものの、チーム全員が女性のみで構成されるのはブロードウェイ史上初です。

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