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[林信吾]【五輪招致という政治活動:オリンピックの6個目の輪 その3】~経済・財政から見る五輪~

Japan In-depth / 2016年1月15日 7時0分

しかし、いや、当然のことながら、この交代劇を、英国人は好意的に受け取らなかった。コウ氏が手柄を横取りしたような印象を受けたのである。それがジェントルマンのやることか、というわけだ。しかしながら、これは結果論に過ぎないと私は思う。実に簡単な話で、この時点ではまだ、招致に成功するという保証はどこにもなく、コウ氏は「敗軍の将」になる覚悟も求められていたのである。

以下は私の推論を交えての話であることを明記しておくが、コウ氏にあらためて白羽の矢が立てられたのは、当初「労働党政権の人気取り」に荷担することに消極的だった保守党を抱き込む目論見があったのではないか。

前述のようにコウ氏は、知名度抜群の保守党政治家なので、党内での発言力も強い。そして事実、氏の説得工作によって、保守党も招致支持に回り、見事に「挙国一致体制」が実現したのである。2005年7月7日、シンガポールで開かれたIOC総会において、2012年夏季五輪の開催地は、ロンドンと決定。市民は沸き返った。

その後、巨額の負担が生じることを、まったく予想していなかったかのように。いや、事実この時点では、ただ単に招致決定を喜んだ人が多かった。

スポーツと政治は決して無縁ではなく、経済とは断じて無縁ではないことを、少しでも早く、少しでも多くの人に知らしめるべきであろう。

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