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NewsPicks新コメントポリシーの衝撃~ウェブメディア選別の時代到来~

Japan In-depth / 2016年1月27日 11時11分

実際、匿名(ニックネーム)ユーザーからだけでなく、実名ユーザーからも様々な意見が殺到している。肯定的な意見もあるし、否定的な意見もある。当然批判は覚悟していたようで、運営は、以下のように例外も設けるとしている。

「※匿名や通称名であっても、NewsPicks運営側が承認したユーザーのコメントは表示される場合があります

※実名であってもミュートされている数が多いユーザーのコメントは、フォロワー以外には表示されなくなる場合があります」

つまり、本人の事情で匿名にせざるを得ないが、質の高いコメントをしているユーザーのコメントは運営側で例外的に表示することと、実名ユーザーでも運営が好ましくないと判断したユーザーのコメントの表示は制限する、ということだ。

さらに、新しい試みとして、以下も検討中のようだ。

「一部の実名ユーザーには「プロピッカー」へのスカウトや、NewsPicks編集部が利用している入稿システムを解放し簡単に記事やオピニオンを投稿できるようにするなど、実名での情報発信をより強力にサポートする仕組みを提供して行く予定です(2016年中に順次実施予定)。」

実名化=コメント欄の質の向上につながるかと言うと、必ずしもそうとはならず、あくまで投稿する人の質によるところが大きいと思う。だとすると他のメディアに投稿しているジャーナリストや評論家、エコノミスト、学者、経営者などの著名人に収れんしてしまう可能性もありうる。となると多様で自由なコメント欄を標榜してきたNewsPicksの魅力が薄れる、と感じる人も多いだろう。

と同時に、実名ユーザーが記事や意見を直接投稿できるようにするというなら、これまた大きな方向転換だ。NewsPicksは経済ニュースに特化しているとはいえ、ユーザーの投稿を主体にして成長して来たハフィントンポストや、国内勢ではBLOGOSやYahoo!ニュース個人、アゴラなどの路線に近づいていくことになる。それらライバル勢との差別化をどう図るのか、悩ましいところだ。

最後に、ユーザベースの代表取締役共同経営者の梅田優祐氏はこうコメントした。

「今回の変更の成否も最後はユーザーの皆さまに判断頂く事ですので、より多くのビジネスパーソンに支持される情報プラットフォームとなるよう、今後も改善を積み重ねていきます。」

NewsPicksのコメントポリシー変更は、ウェブメディアの在り方に一石を投じたことは間違いない。ウェブメディアを見るユーザーの目は今後ますます厳しくなっていくだろう。

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