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巨人Yahoo!ニュースが動く 信頼性と品質高める道筋

Japan In-depth / 2016年2月19日 9時9分

そうした理念を実現すためには、良質なコンテンツが大切であることは明白だ。その結果として収益が拡大し、それをパートナーに還元することをヤフーは狙っている。その上で、片岡氏は3つの強化方針として、閲覧機会拡大、配信分析サポート、収益拡大を上げた。

閲覧を増やすために、号外・定時プッシュに加え、パーソナライズプッシュ、例えばユーザーの住む地域のニュースを選んでその地域の人に配信すると閲覧数が伸びるという。今後、テクノロジーの進化に伴い、ユーザー1人1人の興味の対象に沿ったニュース配信が実現していくだろう。

さて、ヤフーが目指す、収益拡大策とパートナーへの還元策として、片岡氏は「課題解決バリュープログラム」を4月にスタートさせることを発表した。これまでのPVに連動した情報提供料に加え、良質な記事を提供するパートナーには、新たな情報提供料を4月から支払うという。ただ、その「新たな情報提供料」は、Yahoo!ニュースの編集部が選出した記事に独自の方式で加算する、とだけ説明されただけで、記事を評価する定量的な基準は示されなかった。

今回カンファレンスで発表された内容は、パートナー側からの「情報提供に見合った還元が少ない」、との声に答えた形だ。一方で、Yahoo!ニュースは、「Yahoo!ニュース個人」や「Yahoo!ニュース特集」など、パートナー各社からのニュースだけに頼らない新たな路線を着々と進めている。今年2月には米・バイラルメディアの雄、BuzzFeed日本版もローンチさせた。

既存メディアはYahoo!ニュースの影響力を無視できないが、かといってただ情報提供にとどまっていてはこれまでのような収益を挙げられないばかりか、媒体としての価値も下がっていくだろう。

SNSで誰もが瞬時に情報を発信したり、入手したりできる時代になった今、各メディアは、コンテンツ(記事)の内容をより魅力的なものに変えると同時に、それらの読まれ方をどうするか、真剣に考えねばならないだろう。

トップ画像:片岡裕氏(メディアカンパニーニュース事業本部本部長兼ニュースユニットユニットマネージャー)©︎安倍宏行 

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