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トランプに四苦八苦の共和党 米国のリーダーどう決まる? その6

Japan In-depth / 2016年3月1日 15時0分

そして先日、その主流派の星とも言われたニュージャージー知事クリス・クリスティーがトランプ支持を表明し、これにはマスコミや共和党の人間だけでなく、彼を知る誰もが驚かされたばかりだ。トランプほどではないにしろ、暴言の多いクリスティーを従えたトランプはまるでジャイアンがブタゴリラと手を組んだように見える。

クリスティーはつい2週間前までは自分も大統領候補として各地で遊説し、トランプを悪し様に言っていたにもかかわらず、である。クリスティーは間もなく知事の任期も満了し、地元では「ブリッジゲート」と呼ばれる側近の汚職事件に巻き込まれつつあり、もう後がない。だったらトランプの尻馬に乗ってあわよくば副大統領候補を狙っているのが見え透いている。

このままでは、数日のうちにトランプが大統領候補として必要な選挙人を確保するのは免れない。つまり、トランプを共和党の大統領候補として秋の選挙に臨みたくないとしたら、共和党はなんらかの方法でトランプを失脚させなくてはならない。そのひとつが夏に予定されている党大会でトランプを承認する代わりになんらかの手を打つというものだ。

これまで、票が割れている場合は「ブローカード・コンベンション」といって集まった選挙人がその場で投票し直すというものだが、票が割れているわけではない。そこで今、囁かれているのが「コンテステッド・コンベンション」である。

これはおそらく2番手につけるであろうマルコ・ルビオ候補を推す選挙人が異議申し立てをするというもの。今後、共和党の大統領候補選びが前代未聞の展開を見せるのか、すんなりトランプで納得するのか、注目すべきはスーパー・チューズデイの結果ではなく、その後なのである。

*トップ画像:Wikimedia Commons

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