漫画文化の功罪について(上) 漫画・アニメ立国論 その3
Japan In-depth / 2016年3月24日 12時0分
野球が、とりわけヨーロッパでは無きに等しいスポーツだという理由もあろうが、客観的に見て、あの「読売巨人軍決死擁護」的な世界観には、海外の青少年はついて行けないだろう。実在のプロ野球選手が多数登場するが、海外での知名度などないし。この点ボクシングは、はるかにボーダーレスなので、受け容れやすい下地があるわけだ。
もうひとつ、と言うより、世界でもっとも人気のあるスポーツと言えば、間違いなくサッカーだが、『キャプテン翼』(高橋陽一・著 集英社)を忘れてもらっては困る。サッカーと言われて、これを忘れる人もあまりいないと思うが。
どれくらい世の中にインパクトを与えた作品かと言うと、端的に、今の日本代表に名を連ねているサッカー選手の大半は、子供時代にこの漫画を読んでサッカーを始めたというほどだ。昨今、海外でもそういう子供が増えてきているらしい。ちなみにスペイン語版は、Campeon(カンペオン=チャンピオン)というタイトルになっているようだ。
ただ、海外ではまだまだ、漫画やアニメは子供の物だという観念が根強い。日本の大学生が、ニーチェやマルクスを漫画で勉強していると聞いたなら、驚き呆れられることが請け合いだ。こんなことを私が請け合っても、あまり意味がない気もするのだが、なぜか、という問題は一考に値するだろう。次回は、その話を。
(25日12時に配信予定の、 漫画文化の功罪について(下) 漫画・アニメ立国論 その4 に続く。全2回)
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