セブン&アイの混乱に見るカリスマ時代の終焉
Japan In-depth / 2016年4月16日 18時0分
世界はデフレの時代に入り、先進国に代わって国際経済を下支え、あるいは引っ張るかにみえた中国、東南アジア、資源国もいまや青息吐息でとても世界経済を引っ張れる状態にはない。しかも20世紀をけん引してきたカリスマ型経営者、政界の指導者もこれからの時代がどう動くか、はっきりつかめず混乱している。途上国、貧困国の爆発的人口増大と、先進国、中間層国家の人口減少の中で、世界はどう折り合いをつけながら進んでいくのか。
【先進的技術だけでは世界は安定しない】
IT、人口知能(AI)、ロボット、宇宙技術など人類は次々と新しい開発を進めて喜んできたが、それらが人類の幸福と進歩にどう役立つかは、いまだに解明されていない。そこに人々は漠然と不安を感じ始めたのではなかろうか。
こんな時代を解き明かし、世界を引っ張っていくカリスマや優秀な哲学者、科学者たちが今世紀半ば頃までに出てくるのだろうか。世界の当面の大きなイベントは2020年の東京オリンピックとなっているが、オリンピック開催をめぐる日本と世界のエゴイズムやゴタゴタ騒ぎをみていると20年までに明るい展望が出てくるようには思えない。カリスマとなるべき地位にいる人々が、税金逃れを各国でやっているようでは、新しい社会の到来はまだまだ先の先なのかもしれない。
本当のカリスマとは権力や権威、カネで人を統治するのではなく、人々の心を惹きつける強い魅力があり、多くの人から支持される人のことをいうのだ。本当のカリスマは偉くなればなるほど頭をたれる“徳”のある人ということではなかろうか。
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