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陸自の兵器開発は半世紀遅れ その1

Japan In-depth / 2016年4月16日 23時0分

これは後に陸軍でもヘリや車輛、あるいは拠点防御用にも使用されるようになった。海軍に触発された形で陸軍では歩兵用の携行型グレネード・ランチャーが開発された。こちらはより低初速である先述の40×46ミリを採用した。ランチャーとしてはスタンドアローンのM97グレネード・ランチャー、やM16小銃のハンドガード下に装着する、いわゆるアンダー・バレル方式のM203グレネード・ランチャーを採用した。最大有効射程は350メートルでHE弾(榴弾)の場合半径5メートルの殺傷範囲を有している。40×53ミリ弾と40×46ミリ弾に互換性はない。

携行型のグレネード・ランチャーは手榴弾と迫撃砲のギャップを埋めるための兵器であり、小隊あるいは分隊レベルの小部隊の歩兵部隊、あるいは偵察部隊や特殊部隊に大きな火力を与えることなった。また従来の小銃から発射するライフル・グレネードに比べて取り扱いが容易である利点があった。

その後各国でこの規格の弾薬が採用されて、特に90年代から西側のデファクト・スタンダードとなった。対して旧ソ連では30×29ミリ弾を発射するSGS-17のようなオートマチック・グレネード・ランチャーやアンダー・バレル式のランチャーが採用された。

だが、ソ連崩壊後は西側の規格が優勢となった。これはチェコ、ハンガリーなど東側の旧ワルシャワ条約加盟国がNATOに加盟したこともあり、NATOに準拠した規格を採用したこと、世界の兵器マーケットが統合されたことなどの理由が挙げられる。中国はロシアのコピーの30ミリ弾、独自の35ミリ弾と、NATOに準拠した40ミリ弾を使用するグレネード・ランチャーをそれぞれ開発している。

(陸自の兵器開発は半世紀遅れ その2に続く。全2回)

*写真1:L-86A2とグレネードランチャー©清谷信一

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