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LGBTへのいじめの実態明らかに

Japan In-depth / 2016年5月8日 9時54分

LGBTの人びとへの平等な権利保障に関する議論が社会全体で高まる中、国のいじめ防止対策は2016年の見直し時期を迎える。ヒューマン・ライツ・ウオッチの日本代表、土井香苗氏は「日本ではLGBTの子供の支援に動きつつあるが、いじめ防止基本方針は、性的指向と性自認について一切触れられていない。国は国際基準に従い、いじめ防止の政策をLGBTの子供達を守る方向で見直すべきだ。」と話した。

今回イベントに参加した愛知県の女子大生のみきさん(仮名)に話を聞いた。

「(今は自分が)レズビアンかなー、って感じです。ちょっと悩みつつなんです。いまだに自分のことを完全に受け入れきれていません。自分がある時ふと、異性愛者に戻ったら、とか、将来的にそういう人生になったらいいな、とか思ってしまうことが今でもあります。どういう風にして、自認していいからわからないところはあります。」と悩みを打ち明けた。

またみきさんは、自分のこうした悩みを人に話すことすら出来ないでいるという。「(自分のことは)当事者数人のみしか知りません。身内にも、大学の友達にも一切言ってない。過去の恋愛の話を聞かれた時もごまかしたり、話をしないで過ごしています。それがいつまで可能なのか・・・いつか追及されて、ばれてしまってそれで友情が壊れて、とか、友達がいなくなるんじゃないか、とかいう不安はあります。(カミングアウトして)虐められたり、就職で不利になったりするかもしれないし・・・。」

こう不安を口にしたみきさんに、社会はどうあるべきか尋ねると、語気を強めてこう話してくれた。「とにかく知って欲しい。お互い完全に理解するのは難しいからそこまでは求めないけど、まずは最低限の知識だけでも知ってもらって・・・。今は反射的にダメっていう対応があるような気がするので、そういうことはしないで、一回話を聞いてほしい。」と、学校現場などにおいて、社会で多様性を認める重要性などを教えてもらいたい、との考えを強調した。

又、今年大学を卒業し、現在海外留学に向け準備中の菊本寛さんはゲイであることを既にカミングアウトしている。しかし、幼少期からの葛藤は想像以上だった。

「幼稚園の年長組の時に、既に異性愛を前提とした社会に違和感がありました。幼稚園から小学校にかけて強迫性障害や拒食症になり、自分の居場所がない、と感じていました。性自認は男だが、体操着が男女別とか、男らしくしろ、とか、言葉にできない“もやもや”を常に感じていました。」

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