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仏全土混乱、労働法改悪反対デモで

Japan In-depth / 2016年5月17日 23時0分

しかしながら、デモも回数を重ねるたび過激度を増し、パリ市内では車への放火や、デモ隊と機動隊との衝突が起おきた。反対に警察のデモ隊に対する暴力行為が行われていると、警官に対してのデモも並列して行われたりもしている。またパリに限らず、西部のナントや北西部のレンヌでは、デモに便乗して商店のショウウィンドーに物を投げたり、銀行から金銭を強奪するなど、カッサーと呼ばれる暴力集団が現れ、逮捕者も出るほどの荒れようだ。

そんな中、バルス首相は5月10日、労働法典改正法案を下院審議において強行通過させた。これにより、法案は審議・投票を経ずに採択されることになる。

反対派はその日のうちに内閣不信任案を提出し、内閣が辞職により法案採択は白紙に戻すことを希望したが、不信任案可決はされなかった。それを受けて法案に反対する労組は、新たに17日と19日にスト及びデモを行う予定だ。

労働法をめぐるフランスの混乱激動状態はまだ終わりそうもない。

今後もまだ続いていく。

(注1)労働力調査(基本集計) 平成28年(2016年)3月分結果
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/

(注2)INSEE(L’Institut National de la Statistique et des Études Économiques フランス国立統計経済研究所:インセ)フランスの公的統計作成と分析を行う国立研究所。
http://www.insee.fr/fr/themes/info-rapide.asp?id=14

(注3)Pôle emploi フランスの公的職業安定組織
http://www.pole-emploi.org/

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