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モロッコに学ぶインバウンド戦略 その1「ハッサンII世ゴルフトロフィー」& 「ラーラ・メリヤム杯」

Japan In-depth / 2016年6月14日 15時43分

 

今年ゴルフが参加競技としてオリンピックに戻ってくることもあり、私はノウハウを学びに早速モロッコに飛んだ。(私にとってモロッコは、幼少時代を少し過ごした土地でもあるという事がこの旅をチョビッとエキサイティングなものにしたのも事実である。)

もてなし、配慮、優しさ、行儀の良さやサービスに関して、モロッコと日本は幾つかの共通点がある。これらの特徴はモロッコがヨーロッパの人々にとってトップ観光地である理由でもある。モロッコは、お客様を心地よくさせてくれる。

先ず、モロッコとは何処にあるのだろうか?

 立地

アフリカ大陸の北西に位置するモロッコの文化と歴史は、周辺の多様な環境によって大きく影響されてきた。北は地中海に面しており、スペインからほんの数キロ離れているだけで、ヨーロッパへのアクセスも便利だ。西側は南北に大西洋沿いに海岸となっており、東側はアトラス山脈がアルジェリアとの自然国境となっていて、ヨーロッパからサハラ沙漠地域の国々をつなぐ回廊となっている。また、事実上南地方では、西サハラ地域の一部を管理しており、モーリタニアとの国境となっている。モロッコの気候は北部の地中海地域には沖縄のようで、南部のサハラ砂漠に近づくとより乾燥していて暑くなる。

文化

ベルベル王朝、ビザンチウム、バンダル、ローマ帝国、アラブ、ユダヤ民族、スペイン人やフランス人といった多数の民族と奪い合い、または共有してきた土地がモロッコの複雑な歴史の基盤となっている。また、1956年の独立まで、スペインとフランスはモロッコの領有権を争ってきた。民族や宗教の多様性に対し忍耐力と受け入れ体制が高いモロッコの文化は、その混沌とした歴史のおかげで強化された。主にムスリム王国であるため、公式言語はアラビア語とベルベル語の2語であり、ビジネスや公式の場で使われるフランス語も人口のおよそ30%が話せ、書ける言語である。

経済

モロッコの経済は主に農業とヨーロッパの食品と繊維産業の輸出に頼っており、ファスト・ファッション産業で中国と競争している。ここ15年の間は特にコールセンター受託サービスや自動車製造の移転先として急成長している。モロッコは世界一のリン酸塩生産国であるが、中国との価格競争に苦しんでいる。比較的安定した政治とヨーロッパに近接していることから、アフリカ大陸では最大の観光市場を誇り、毎年1000万人以上の旅行者が訪れるため国の経済に大きく貢献している。

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