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W杯組・転向組、多彩なメンバー リオ五輪男女7人制ラグビー日本代表候補決定

Japan In-depth / 2016年7月6日 7時0分

挨拶をする選手たちから「共に戦ってきたのに、一緒に行けなくなってしまった仲間の分も、頑張ってくる」という言葉が、何度も聞かれた。
会見席上誰も彼女の名前を明言する者はなかったのだが。

主将経験者で、山口の同期でもあるチームの支柱の一人、鈴木彩香(アルカス熊谷)の姿はそこにはなく、バックアップに名前を連ねていた。昨年、左ひざの前十字靱帯損傷でリハビリを続けていて、アジア代表予選には復帰した。が、最後も怪我に泣いた。本人だけではない。チームも、ファンも涙することに。

鈴木は小2からラグビーを始め、17歳で日本代表入り。国際舞台を数々踏みながら、仲間と五輪を目指してきた。的確な状況判断力はチーム随一。ラグビーのことを記してきたラグビーノートは、10冊以上にものぼる。「自分がんばれ!」などの励ましも、書き込まれている。

今は、どのような文字が刻まれているのだろう。

 ママさん選手から転向組まで

 13人は「日本の女子ラグビーを育ててくれた人たちへの感謝の気持ちを込めて戦う」と、中村主将を中心に結束を誓う。サクラセブンズと呼ばれるメンバーは、個性派揃いだ。

「日本のお母さんは強いのだ!と世界に示したい」と話す兼松は、8歳の娘に金メダルを約束する。テレビ局勤務の冨田真紀子(世田谷レディース)は「世界一のタックラーになる」。唯一のプロ選手、エース山口は50m6.6秒の俊足。必勝ネイルに気を遣うことも忘れない。

他のスポーツからの転向組が多いのも、セブンズの特徴。「何としても五輪でメダルを取りたい」と言う、強い気持ちが集結している。バレーボール出身の竹内亜弥(アルカス熊谷)、円盤投げからの桑井亜乃(同)、バスケットボール出身の中村、中丸彩衣(同)など。

浅見敬子ヘッドコーチは、「サクラセブンズの強化を始めたのは2011年。6月いっぱいで活動日は1060日になり、223試合を経験し」アジア5位だったチームを、ここまで引き上げた。

今は、「金メダルを目指して戦うのみ」。

全員が声を揃え、前だけを見据えている。

 対戦相手

五輪に登録出来る選手は最終的に12人。今月16日までにさらに絞り込まれる。怪我人が出た場合は、試合前日まで登録変更が可能。今回発表された選手は登録から漏れても、リオには入る。

リオ五輪は男女各12チームが出場。1次リーグは4チームずつ3組に分かれ、各組上位2チームと3位2チームが準々決勝に進む。組み合わせは先月末に発表された。男子はニュージーランド、イギリス、ケニアと同じ組、女子はカナダと英国、開催国ブラジルと対戦する。

トップ画像:男女メンバー合同の華やかな記者会見になり、多くの報道陣が駆けつけた。

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