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移民対策で二転三転 トランプの迷走 米国のリーダーどう決まる?その24

Japan In-depth / 2016年9月6日 23時0分

アリゾナ州といえば、ジャン・ブルーワー前州知事が「常に身分証明書を携帯する」ことを義務付け、携帯していない者は即連行されるという州法でラテン系の州民をターゲットにし、出生届が偽物だからオバマ大統領を必ず逮捕すると息巻くジョー・アーパイオ保安官がいる土地柄。この数十年、選挙ではほとんど共和党に投票してきた州だが、ラテン系の合法移民と、大卒の若い層が移り住んできており、移民問題で揺れている。

しかも今年のアリゾナでは大統領選挙と同時に、最低賃金を値上げするかどうか、マリファナを合法とするかどうかという住民投票も行われる。これらは特にリベラルよりの民主党がこぞって一票を投じに来るほど関心が高い問題なので、ひょっとするとこの赤い州が青くなるかもしれない。そうなると、いくら「スイング・ステーツ」でトランプが健闘しても無駄になる。

トランプが不法移民対策でソフト路線の恩赦や市民権獲得を唱えれば、これまで彼を支持してきた「アルト・ライト(Alt-Right)」(これまでのネオコンともリバタリアンとも違う、強硬な保守派)が彼を見限ってしまう。かといって、これまで通りの強硬政策一辺倒ではこれ以上、支持者を増やせる見込みはない。どうすればいいのか、トランプ陣営にもわからない。そして結局、トランプは自分が確固たる信念を持ち合わせた強い人間なのだと、ポーズをとりたい。これが迷走しているように見えるのだ。マスコミの記事で、言い得て妙だったのは「Pivot(ピボット、方向転換)からPirouette(ピルエット、旋回)へ」という見出しだった。

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