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待機児童・防災対策に全力 小池百合子東京都知事(後編)

Japan In-depth / 2016年9月17日 12時50分

待機児童・防災対策に全力 小池百合子東京都知事(後編)

「細川珠生のモーニングトーク」2016年9月17日放送

細川珠生(政治ジャーナリスト)

Japan In-depth 編集部(Aya)

細川:初めての女性知事ということで、生活者の目線も期待されています。政治の世界では女性の敵は女性といわれるぐらいなんですが、女性が女性知事を望んだということをどう受け取めてますか?

小池:わたくし24年間国政にいたのですが、いろいろな調査しますといつも女性の支持が多いんです。これでずっとやってきましたので、私自身、特段今回大きく変わったっていうことはありません。女性目線は当然ですよね。今回、例えば待機児童問題がこれほどクローズアップされた選挙っていうのはないと思います。「幼稚園保育園落ちた」というある女性のブログ、あれはすごくインパクトが強くて共感を呼んだからだと思うのですけどね。遅ればせながら女性政策っていうのがクローズアップされ、私は遅ればせながらなんて言っている場合じゃないと思っていて、世界はもうバリバリ女性が働いて、そして支えて、創って、それで競争力を伸ばしたり(しています)。日本ほど残業してみんなへとへとになって、みんなそんなもんだよねって言ってお互いに慰めあって最後新橋で一杯飲んで帰る、っていうのはやっぱりちょっと異常じゃないですかね。これほど仕事どっぷりっていうのが。

細川:これから補正予算でも待機児童対策が取られるということなのですが、子供を第一に考えたとき、女性があるいは母親がどういう働き方がいいのかということを踏まえた対策というか子育て支援が取れるといいと思うのですが、どんなことを今考えていますか?

小池:そうですね。かつては、かぎっ子とかとか共働きっていう日本語があったけれども、最近聞かないじゃないですか。死語になっているわけですね。私は待機児童っていう言葉を死語にしようというのが目標です。というのは、もう共働きは当たり前だから別に言われなくなったということ、で、やはり働き方全体から変えていくということが第一。それから働き方も、人によっては、むしろ9 TO 5(ナインツーファイブ:9時から5時まで)という働き方ではなくて、短時間で働く方法もある。それから海外の例を見ると、そもそも正規・非正規といった分け方はせずに、柔軟な働き方をやっている例もあります。ですからチョイスをできるだけ大きく持つことが必要だと思います。

と同時に、例えば保育士さんが、非常にお給料が低いということでほかの産業に移ってしまう。保育士さんの報酬をどのような形で都としてバックアップできるのか、それから保育施設を作る際も、例えば住宅地の真ん中に作ろうとすると子供の声はうるさいから駄目だといって反対があったり、公園に作ろうとするとこれまた反対にあったりします。で、東京都の公園って結構広いので、これを活用するというのはひとつできることじゃないかと。

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