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ニュースに惑わされない大統領選の見方 アメリカのリーダーどう決まる?その32

Japan In-depth / 2016年11月10日 7時0分

・ペンシルバニア州はフィラデルフィア周辺だけが真っ青(民主党寄り)で残りが真っ赤(共和党寄り)という特徴がある。都市部の非白人有権者がどのぐらい投票するかで全体が決まる。そのフィラデルフィアではちょうど公共輸送機関のストライキが行われていて、投票所への足が乱れると心配されていたが、前日までに解決、通常通りの出足が見込まれている。


・東側で、いや全国でいちばんの鍵を握るのは今年もフロリダだ。期日前投票でラテン系住民がクリントンに流れ、既に半分近くの有権者が投票を済ませている。だが、残りの開票でトランプがフロリダを取れなければ、他にいくつスイング・ステートを獲得しようとも過半数にならない。つまりフロリダが青に染まった時点でトランプの負けが決まる。


・アメリカの北東部が青、南部が赤、と決まっていく中で、西側で注目されるのが、ネバダ、アリゾナ、ユタの3州。ネバダはカジノ産業(つまりトランプが負債を出して逃げたビジネス)に従事する合法移民の票がクリントンに流れ、民主党が勝つと予測されている。



アリゾナは今まで共和党寄りだったが、州知事や保安官に反発する勢力に加え、最低賃金引き上げやマリファナ合法化の投票も同時に行われるので、リベラル寄りの有権者が増える可能性もある。面白いのはモルモン教徒が多いユタ州で、平年は頑固に共和党支持なのだが、反トランプの勢力が強く、第3候補に一票を投じる人が増えれば番狂わせの可能性もある。

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