日米関係、直ちに影響なし トランプ大統領で 阿達雅志参議院議員
Japan In-depth / 2016年11月13日 18時0分
「細川珠生のモーニングトーク」2016年11月12日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth 編集部(坪井映里香)
アメリカ大統領選挙が終わり、ドナルド・トランプ氏が次期大統領に決まった。与党自民党の外交部会長、阿達雅志参議院議員をゲストに迎え、アメリカ大統領選挙、そしてその結果が日本に与える影響について聞いた。
まず、トランプ氏が大統領に選ばれたことについて、阿達氏は、「非常に驚きだった。」と感想を述べた。しかし8月、9月の時点で、ひょっとしたら、と思いはじめたという。それは、多くの人たちからのバッシングがあれだけあったにもかかわらず、共和党の指名争いを生き残り、そして民主党と戦っても支持が衰えなかったという事実からだと述べた。
「今までとは何か違うことが起きている。アメリカ自身すごく大きなことが起きているのではないか。」との印象を抱いていることを明らかにした。阿達氏は、民主党側も指名争いの段階で、本来ならばヒラリー・クリントン氏がダントツで勝たなければいけないところ、バーニー・サンダース氏と最後まで熾烈な指名戦いを繰り広げた。そして共和党においては、本命候補が次々と撤退し、トランプ氏が指名を獲得。トランプ氏の当選が本当に実現するかというと、「3割がいいとこ」と思っていただけに、驚きが隠せなかったと阿達氏は語った。
結果を見ると、オバマ政権の8年間あるいはその前から国内の不満があり、それが最大勢力になったという見方もできる。これまでの政治のやり方にはNOをつきつける、そんな結果になったのでは、との見方を細川氏は示した。それに対して阿達氏は、オバマ大統領が大統領になった8年前と比較する。「アメリカ社会で、8年前アフリカ系アメリカ人が大統領になるということはあり得ないことだとみんな思っていた。当時のアメリカの人はCHANGEを求めていた。それだけ社会に不満があったということ。」と振り返った。ところが、「オバマを大統領に選んだ熱気というのがこの8年間の間に完全に逆になっている。」と指摘。オバマ大統領は、後半非常に評判が悪く、結局何も決められない何も変わらない、と国民は失望したとの見方を示した。
しかしその失望の矛先は、オバマ大統領や民主党にだけではなく、上院下院両方において多数派を占めていた共和党にも向かった。つまり、与野党両方に対する怒りが国民の間で広がった。そのことで、政治の世界に全くいないトランプ氏という人を引き上げた結果になったということだ。
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