1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 政治

間もなく日露首脳会談 日本外交、したたかに

Japan In-depth / 2016年11月27日 13時31分

間もなく日露首脳会談 日本外交、したたかに

「細川珠生のモーニングトーク」2016年11月26日放送

細川珠生(政治ジャーナリスト)

Japan In-depth 編集部(坪井映里香)

東京で季節外れの雪が降った11月。今月の最大のニュースはトランプ次期アメリカ大統領の誕生だろう。揺れる国際情勢をテーマに、安倍編集長をゲストに迎えた。

今月17日、ニューヨークのトランプタワーにて、最初の安倍・トランプ会談が実現。安倍総理は、トランプ氏が次期アメリカ大統領に決まってから公式に会った海外最初の首脳となった。いち早くトランプ氏に会うことができたことについて、細川氏も安倍編集長も肯定的だ。安倍編集長は、「日米関係を世界に誇示できた。」と述べた。しかし一方で、細川氏は、それだけ急いで会うということは、次の大統領がトランプ氏に決まったことで今後の日米関係への懸念、日本側の焦りを感じたという。

トランプ氏はTPPや、地球温暖化にも後ろ向きだ。そんな彼を細川氏は、アメリカ国民の思いを受け止めて大統領に選ばれたので、一定程度選挙期間中に発言していたことはやると思うとの考えを示した上で、「アメリカの利益になること、極端に言えばそれだけをやっていくという姿勢は政治家としてどうかな、と思う。」と述べた。

アメリカのトランプ氏の当選やBrexitでも見られるとおり、グローバル化が進んでいくなかでどの国も内向きになって行く傾向が見られる。しかし、日本には資源もなく、国際社会の枠組みのなかで生きていくしかない現状がある。「辛抱強くグローバルのなかで、アメリカがどういう風に立ち回っていけばいいのかということ安倍総理がきちんとトランプに直言する、逆に言うと日本のリーダーシップが求められる局面が出てくるのでは。」と安倍編集長は、日本政府のイニシアチブに期待するとの考えを示した。

細川氏はトランプ氏がビジネスマンである点に注目。トランプ氏は次期大統領就任当日に正式にTPP離脱を明言。衝撃的ではあったが、トランプ氏は、「より国益にかなうものならあと二ヶ月弱いろんな話を聞いて離脱をやめるということも言い出しかねない人ともみられている。」と指摘。ゆえに、日本の役割はTPPの重要性を説くことだという。

また、細川氏は「TPPをきちんと発効させることは日本が国際的なルール作りに参加するという大きな意義がある。これから色々なところでルールを作っていくときの1つの実績になると思う。」と様々な国際的経済連携の中における日本の役割の重要性を指摘した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください