孫石熙氏は正義のジャーナリストなのか?
Japan In-depth / 2016年12月3日 19時0分
こうした憶測は、いま韓国の一部マスコミや政界通の間では密かに語られている。 大統領選挙に突入すれば必ず蒸しかえされるであろう。
2、誤報を連発していた孫石熙氏
JTBC社長兼アンカーの孫石熙氏は「崔順実スキャンダル」報道で日本でも一躍有名となったが、韓国ではこれまで数々の誤報を流した人物としても知られている。
特にひんしゅくを買ったのは、セオル号事件の時に「全員救助された」との誤報を流しただけでなく、「ダイビング・ベル(潜水鐘)会社」に乗せられ、何の効果もないダイビング・ベルの投入を扇動して、遺族に期待を抱かせただけでなく、救助作業に大きな支障を与えたことだ。
孫氏率いるJTBCはこの時、事件をどのメディアよりも詳しく報じたとして「韓国記者賞」を受賞したとされるが、その裏ではこうした大失策を犯していたのである。以下で孫石熙氏が流した5つの代表的な重大誤報を紹介する。
1)「五大洋集団自殺事件」での孫石熙氏の「他殺」誤報
五大洋(オデヤン)集団自殺事件とは、1987年8月29日に大韓民国京畿道龍仁郡(現龍仁市処仁区)の、五大洋(オデヤン)株式会社の工芸品工場で発生した集団自殺事件である。
事件の舞台となった「オデヤン」は、名目上は工芸品を製造する株式会社であるが、実際は経営者の朴順子が主宰する新興宗教で、順子は教祖社長であった。
1987年8月29日、朴順子と息子ら家族や、会社の従業員32人が、工場の食堂天井裏で手が結ばれ首に紐が巻かれたまま死体として発見された。事件発生前に社債70億ウォンの返済を巡って債権者(一部は信者)とトラブルを起こしており、韓国の警察は、教祖が社債返済を苦にして信者の従業員を道連れにしたと判断し、カルト教団特有の集団自殺事件であると結論付けた。
しかし死因は服毒や絞殺であり、集団自殺にしては多くの疑問点が残る事件であったために、当時MBC報道局社会部記者をしていた孫石熙(ソン・ソッキ)氏は詳しく調査もせず他殺と断定しテレビで報道した。これについては自身も大失敗だと認めている。
2)セウォル号事件で誤報を流し「潜水鐘」投入も扇動して救出妨害を行った孫石熙氏
この件については2014年5月3日の東亜日報社説が詳しいのでそれを引用する。
[東亜日報社説]「潜水鐘万能」で欺いた一部メディアは責任重大
アルファ潜水技術公社のイ・ジョンイン代表は、先月18日のJTBC「ニュース9」で、「潜水鐘(ダイビング・ベル)の技術で20時間連続で作業すれば、2、3日で3、4階と貨物室の捜索が終わるだろう」と主張した。放送後、ダウムなどのポータルサイトでは、潜水鐘を投入しない政府を非難する書き込みが溢れた。孫石熙アンカーは、イ氏が潜水鐘の投入のために珍島(チンド)に向かう直前にも再びインタビューし、行方不明者の家族に期待を抱かせた。
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