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シリア国境、IS掃討作戦の現実

Japan In-depth / 2016年12月20日 19時12分

安倍編集長は、「(日本の大手)テレビ局は戦争取材に行かなくなった。」と指摘した。今はフリーランスに撮れ高、つまり、取材に行って撮ってきた映像を観て、価値があったらお金を買う、というスタイルだ。大手メディアが従軍取材をすることに関しては、イラクに米軍が進行した時の従軍取材の際、議論があったという。それは「米軍の宣伝」に他ならないから、と安倍編集長は述べた。イラク戦争の際は、それを知っていたフセイン側が世界からジャーナリストを呼び寄せ、大手メディアが引き上げた後、久保田氏を含めたフリーランスのジャーナリストは現地に残り、取材を続けたという。

「これだけイスラム国が話題になって、その最大の作戦であるモースル奪還作戦に日本の大手メディアが一人も行っていないということが不思議。」と久保田氏は述べた。「この手の情報を流せる現代メディアのビジネスモデルはあるのか。」と視聴者からも指摘がなされた。

CNN、BBCなど他国の大手メディアの報道は、日本に比べれば多いという。それは、「旧宗主国というのもあるし、距離的に近いというのもある。」と安倍編集長は述べた。欧米のメディアは積極的に現地に入り、年間何十人も取材中に亡くなっているそうだ。それでも情報が重要だと考えているのだろう。

また、駆けつけ警護で話題のスーダン。自衛隊の様子がまばらにしか入ってこず、スーダンの街の様子が伝わっていないことも久保田氏は問題視した。「(自衛隊は)新たな枠組みで行くわけだから伝えるべきだと僕は思う。」と述べた。

貴重な映像や写真も織り込まれた今回のJapan In-depthチャンネルは、大手メディアで伝えられない情報を得ることができた一時間だった。

(この記事は、ニコ生 Japan In-depthチャンネル 201612月14日放送の内容を要約したものです)

トップ写真:左からタレント小林美季氏、 安倍編集長、フォトジャーナリスト久保田弘信氏©Japan In-depth編集部

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