【大予測:都政】東京都議選、小池氏勝利へ
Japan In-depth / 2017年1月3日 7時0分
西村健(NPO法人日本公共利益研究所代表)
「西村健の地方自治ウォッチング」
小池劇場第2幕開演。
東京都政は明らかに変わったと思う。以前の都政は先進事例的な取組みが各部署でとられていたものの、行政経営には程遠かった。しかし、小池都知事就任以降、目に見えて職員の行動や態度が変わった。都政改革本部の活動は明らかに改革を軌道に乗せた。東京五輪を巡る問題も小池都知事にならなかったらここまで明らかになることもなかっただろう。
こんな東京を2016年の流行語を使って、振り返ってみると「都民ファースト」という小池氏自身が打ち立てたコピーでセールスを開始。「斎藤(小池)さんだぞ」ばりに突然都知事選挙に立候補。「カープ女子」ならぬ百合子女子?出現。上昇志向を巧みに隠して女性からの支持を得て、日本人的感性からすると眉をしかめるような「保育園落ちた日本しね」という声にも耳を傾け、圧倒的な勝利で後光が差す、「PERFECT HUMAN」ばりのリーダー像を提示。就任後は問題意識を持たない職員には「君の名は?」と聞き、「盛り土」などの問題を取り上げる、その「神っている」センスとタイミング。そして、多くの都民の「アモーレ」となる・・・毎年恒例のギャグはこのへんにして、自称「東京の兄」が2017年を占ってみよう。
小池都知事の支持率も依然高く、世論の力をバックに問題解決と改革を進めていくだろう。しかし、全体のスケジュールを振り返ってみる中、都政に大きく影響を与えるトピックがある。
1 都議会議員選挙で小池氏は勝てるのか?
今年は東京都議選挙があり、それに向けた政局中心になるとみる。それがどう転ぶかで、小池都政は橋下さんが大阪で行った改革のように成功するのか、それとも他事例のように政争にまみれ身動き取れなくなり失敗するのかが決まる。
7月22日が東京都議会議員選挙。定数は127。投票率は平成25年6月23日執行の前回の32.5%を超えることはまず間違えないだろう。そして、前々回の42.7%も超えると予想される。議席はどうなるか、そして小池都政は勝てるのか。
早稲田大学招聘研究員で選挙・世論調査に知見を持つ渡瀬裕哉氏によると、「2月7日の千代田区長選挙が鍵である」という。それによって都議会議員選挙に向けて政局ががらりと変わるそうだ。つまり、小池氏が応援するだろう現職の千代田区長に対して、自民党東京都連(内田都議)が対抗馬を立てられるのか、そして、それはどのような候補者か、どのような結果を出すのか、予測をどこまで覆せるのか、どこまで食い下がれるのか等。その内容と度合次第で、その他の議員や関係者の動きが変わってくる。政局が変わるそこがまさに試金石。小池氏側圧勝の場合は、まさにその動きは「風」となり、雪崩を打って小池氏側に走る議員も増えるだろう。
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