金正男暗殺 謎の貿易商浮上
Japan In-depth / 2017年2月17日 23時13分
しかしそうだとしても、叔父、兄まで容赦なくとり除く金正恩が、ハン・フンイルを生かしておいたのには他に理由があるはずだという観測もある。
他の情報消息筋は「ハン・フンイルが生き残る対価として金正男との関係を整理し、さらに北朝鮮が金正男を暗殺する過程でも情報提供するなどの役割を果たした可能性がある」と話した。
消息筋によればハン・フンイルは軍事諜報要員を養成する鴨緑江大学出身で1980年代にアフリカのジンバブエに軍事教官として派遣された人物だが、退役した後マレーシアに派遣され30年以上外貨稼ぎを行い、金融事業、人力輸出、建設事業受注、武器販売、不動産事業、ゴム収入、原油収入などを通じて北朝鮮に資金を調逹してきたと知られている(朝鮮日報韓国語版2017・2・17)。
この情報が確かであれば、今回金正男の動線は北朝鮮側に完全に把握されていたことになる。マレーシアで暗殺が可能となった事情が十分に理解できる。
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