「不寛容の本質」を考えよう
Japan In-depth / 2017年3月8日 11時0分
つまり、西田氏の著書は、「『若者かわいそう』というのではなく、今我々がどういう時代なのか踏まえたうえで」、昭和の時代を捨てたり乗り越えたり、あるいは希求することを選択するべきだ、と若者にも警鐘を鳴らしているものとなっているという。
最後に、政治的な若者の変化についても言及。最近の若者は与党支持が多い、と言われている。学生運動の名残で、「若い人たちが政治にかかわるというと、反体制・反与党を応援するようなものだという固定観念」があったが、今はそうではないようだ。その理由は「政治の心象風景と関係しているのでは。」と西田氏は考える。
年長者は、とくに2000年代半ばごろ、「旧民主党による政権交代への期待感もあったしそれが身近」だった。一方で、その頃は「今の若い人たちが幼かったころ」だ。つまり、「民主党の期待を集めた時期の記憶が若い人は乏しい。」と西田氏は述べた。民主党の政権交代への期待感や高揚感を知らないからこそ、若者世代にとって野党への政権交代に現実性がない。同時に、「自民党的なものがどういう風に見えるかというと、ベストじゃないかもしれないけど、これはこれでベターなんじゃないかという風に見えているのでは。」と西田氏は考え、そこに見え方のギャップが存在するという。
こういった現状が見えていない政治家もいるそうで、「そこの現状認識をきちんと持たないと民進党も道を誤ってしまう。」と安倍編集長は述べた。
若者と年長者との認識のずれとそれによる行動のギャップ。この社会であらゆる世代が共存するためにはそういったギャップを知る必要があるだろう。
(この記事は、ニコ生Japan In-depthチャンネル 2017年2月8日放送の内容を要約したものです)
トップ画像:©Japan In-depth編集部
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