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ようやく「大統領」になったトランプ

Japan In-depth / 2017年4月12日 11時0分

ようやく「大統領」になったトランプ

井上麻衣子(ジャーナリスト/ビデオグラファー/ストリート・フォトグラファー)

「井上麻衣子のNYエクスプレス」

【まとめ】

・シリア攻撃、米市民の反応様々。

・オバマ氏との違いみせたトランプ氏評価する見方も。

・ただの「人気取り」との批判も出ている。

 

人道的理由での他国への軍事介入に否定的で、アサド政権の問題はアメリカの外交上、重要事項ではないと言ってきたトランプ氏がいきなりシリアに空爆をしかけたので、アメリカのメディアは大騒ぎである。

シリアで化学兵器が使用され、病院に運ばれる子供たちの痛ましい姿が報道されてわずか数日後の報復措置。CNNでは、呆れ返ったという表情のアンカーたちが「大統領としてあまりに感情的過ぎやしないか?」と、専門家や政権関係者を呼んで様々な推測をする日々が続いている。

■複雑な米市民の心境

2013年、1000人以上が犠牲となりながらも、約束した報復措置を取らなかったオバマ大統領。これに対し、犠牲者を報道されている限り70人超ながら前置きなくいきなりミサイル攻撃したトランプ大統領。筆者の周囲にいるアメリカ市民の反応はどうかというと、それぞれのバックグラウンド、または生活環境により、様々である。

「複雑な心境」と語るのはニュージャージー州在住の40代の女性。2013年当時は、シリア介入か否かについて特に意見など持っていなかったと言うが、その後、中学生の娘が通う学校にシリア難民の同級生が入学してきてからは、他人事ではないと考えるようになったそうだ。遠い中東であっても、子供たちが犠牲になっている姿を見ると、「介入するべきではない」とはとても言えないと考える一方、今回の空爆に「賛成」とは言えず、「平和的解決法をまずは探ってほしい」と語る。

政治好きな民主党支持の知人男性たちは、ほぼ口を揃えて「反対」である。戦略が大事な外交において、「感情に左右され、反射的に行動するなんて問題」「なぜ今空爆が必要なのかと言う国民への説明が一つもないではないか」と言う反応である。

ある民主党支持の40代の男性は1歳半になる娘とマンハッタンで散歩中、通りすがりの男性から突然声をかけられ、「こんな可愛い幼い子供への暴挙は許されない。だからオレはトランプがやったことに賛成なんだ!」と同意を求められたそうだ。反対派の知人は「報道されているように、化学兵器によって苦しんでいる子供たちがいるのは事実だけど、空爆で死亡している子供たちはこれまでにもっとたくさんいたのにテレビで報道されてなかっただけなんですよ。映像を放送することさえできないほどの酷い出来事は今回以外にも起きているんですよ」と説得にかかったそうだが、もちろん聞き入れられなかったそうである。

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