インドは原発を買わない 日印原子力協定
Japan In-depth / 2017年6月9日 11時0分
つまり175GWは達成できない数字ではない。10年間で120GW追加とペースは倍である。だが、この10年の技術進歩、特に太陽光パネルのコスト低下と発電効率上昇、またインドの経済成長による投資増からすれば無理筋な数字ではない。
もちろんインド計画なので年限はあてにならない。
しかし、それはともかくとして、今後のインド電力は燃料費ゼロで有毒物質も生じない自然エネルギー主流となることは間違いはない。少なくとも高価格な上、1基0.5GWの原発は圧倒される。
■原子力は選択肢とならない
以上が、インドが原発を輸入しない理由である。核兵器戦力維持のための原子炉や原子力技術導入をのぞけば不要だということだ。
その点からすれば、日米仏露への原発購入持ちかけは「買う買う詐欺」である。原子力協定にしても、自国の核開発を日米に黙認してもらうための道具であったようにも見える。
いずれにせよインド電力開発に原子力の出目はない。その方向性は石炭火力の高効率化とLNG化の拡大、自然エネルギーの高効率・規模拡大となる。海外製原発を買うとしても、サンプル的な最新タイプに限定されるだろう。
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