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「正義の人」バヌアツ大統領、逝く

Japan In-depth / 2017年6月28日 8時44分

バヌアツという国は、偉い方も、有名な方もとても身近で、皆が大統領のもとへお別れの挨拶をしに行き(ご遺体に触れることも許されます)、最後にご家族一人ひとりにお悔やみの抱擁をしました。

そして、故郷のトルバ島へ帰る21日。

御遺体がある国会議事堂から飛行場までの道のりは、たくさんのバヌアツ人が沿道にあつまりお花や布、平和の象徴のナメレリーフで花道を作りました。大統領を乗せた車は、バヌアツの国旗で飾られその周りを機動隊が囲んでいました。車が通ると、人々は敬意と悲しみと感謝をこめて、お花を投げました。そのあとを、家族を乗せた車、各国の外交官(日本からは管轄の在フィジー日本大使館の方が出席)などの車も列をなし、それはそれは、立派で美しいお別れの儀式でした。

彼が、どれだけ、バヌアツの人々に尊敬され、愛されていたのかを感じました。

特に印象的だったのが、弔問時も、花道でも、たくさんの子供達、学生の姿があったことです。彼が力を注いだ若い子の育成は着実に伝わっていると思います。誰もが、ロンスデール大統領を「素晴らしい大統領だ」といいます。

今、彼は生まれ故郷で、今度は一人の夫として、父として、息子として、家族との時間を過ごしていることでしょう。

ロンスデール大統領の御冥福を心よりお祈りいたします。

トップ画像:ロンスデール大統領 ©相川梨絵

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