内閣改造、基本は変えず 末延吉正氏
Japan In-depth / 2017年7月20日 11時22分
「細川珠生のモーニングトーク」2017年7月8日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth編集部(坪井映里香)
【まとめ】
・加計問題、安倍首相は予算委に出るつもりだった。
・自民党のメディア戦略が上手くいっていない。
・内閣改造、基本は変えない。
自民党が大敗退した東京都議会選挙から1週間。影響を与えたと思われる加計問題は、選挙後、動きを見せた。加計問題に対する安倍政権の今後の対応と8月にも行われる内閣改造について、政治ジャーナリストの末延吉正氏に、細川珠生氏が聞いた。
加計問題に関する閉会中審査の実施が正式決定した。前川喜平元文部科学省事務次官も参考人招致される。しかし、安倍総理はヨーロッパ訪問中だ。それに対し自民党の竹下亘国会対策委員長は、「10日の質疑の様子を見極めて総合的に判断したい」と述べるにとどまった。
しかしながら、都議選の前に安倍総理に会ったという末延氏によると「(総理)本人は出るつもりのようだった。ところが自民党は前川さんを参考人招致するという方だけ受け入れて安倍さんがいつ出るのかについて竹下国対委員長は含みを残したまま(だった)。あのあたりが古い(手法だ)。」と述べ自民党の国会対策委員会のメディア対応を批判した。この点に関し末延氏は小池都知事のメディア手法を「見習ったらよい」と述べた。
細川氏は、「参考人招致を先にやって、総理の日程もあるのでその後、日程調整に入りたいと言えば、『(安倍首相は)やる気だな』、と国民に伝わる。」と述べた。
末延氏は、「第2次・第3次と復活した安倍政権は左派リベラルメディアと保守メディアの使い分けをしていた。その結果メディアの半分以上に不満がたまっている。」と述べた。一方「安倍政権の側も、二階幹事長ら含め、メディア不信がある」ため、「メディアに対してきちんとボールを投げ返せばいいのにメディアを敵にしてしまった。」と、メディア側と政権側、双方に不信感が存在していると指摘した。
「その点小池都知事は小泉純一郎元首相のところにいた人なので、メディアが扱わざるを得ないようにする、味方につける、というのが非常にうまい。」と評価した。
細川氏はそういった安倍政権のメディア対応を「考えすぎて裏目に出ている。」と指摘した。また細川氏は、「国対だけではなくて安倍総理の近くにいる官邸の人や閣僚、政権中枢にいる方たちが考えすぎることによって政権にマイナスになるようであれば内閣改造と、官邸の人事も含めて党役員人事で、大幅な人の入れ替えが必要。」との見方を示した。
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