北朝鮮守るアジアの冷戦構造 金王朝解体新書その11
Japan In-depth / 2017年9月16日 17時45分
ロシアや中国としては、米韓の主導で半島が統一に向かったならば、北東アジアのパワーバランスが一挙に米国に傾いてしまう。ならば緩衝地帯として北朝鮮には生き残ってもらいたい。
米国トランプ政権にせよ、本音は北朝鮮問題がもう少し騒がしくなった方が、日本に高価な兵器(迎撃ミサイルや監視システムなど)を売りつけることができ、駐留米軍の費用負担や沖縄の基地の拡充にも大義名分が与えられ、北東アジアにおける米軍のプレゼンスも高まる、などと考えているかも知れない。事実、米国政府筋から、「本命は中国との経済戦争で、北朝鮮問題など余興(sideshow)に過ぎない」(注1)といったコメントまで聞かれたではないか。
▲写真 スティーブン・バノン米トランプ政権 前首席戦略官 Flickr photo by Gage Skidmore
アジアにおいては、未だ冷戦構造が解消されていない。まずはこうした「歴史認識」を、日韓などが国境を越えて共有するところから始めなければ、出口はいつまでも見えてこないであろう。
注1)トランプ政権バノン前主席戦略官の発言 The American Prospect 8月16日記事
“We’re at economic war with China,” he added. “It’s in all their literature. They’re not shy about saying what they’re doing. One of us is going to be a hegemon in 25 or 30 years and it’s gonna be them if we go down this path. On Korea, they’re just tapping us along. It’s just a sideshow.”
(この記事には複数の写真が含まれています。サイトによって表示されない場合はhttp://japan-indepth.jp/?p=36071で記事をお読みください)
トップ画像:中国との国境に近い東倉里(トンチャリ)から日本海に向け発射された北朝鮮の弾道ミサイル 2017年3月6日 Photo by Mariusstad
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